【SUPER GT】最終戦目前!! SUPER GTを10倍楽しむ3大ポイント

【SUPER GT】最終戦目前!! SUPER GTを10倍楽しむ3大ポイント

 世界のツーリングカーレースのなかで最も速いマシンが競うSUPER GT。

 ゴールデンウィーク開催の富士戦では、9万人超の観客を飲み込むほど、その人気ぶりは過熱している。そんなSUPER GTは、10月8日決勝のタイ戦を終え、いよいよツインリンクもてぎでの2連戦を残すのみとなった。

 いま日本で最もアツいレース、SUPER GTの終盤戦の見所をチェックし、白熱のチャンピオン争いを楽しもう!!

 文:WEBベストカー編集部/写真:NISMO、TOYOTA、HONDA、GTA


その一、接戦を生み出すトリック

 SUPER GTには日産GT-R、レクサスRC F、ホンダNSXがメーカーの威信をかけて鎬を削るGT500クラス。

 そして、BMWやフェラーリ、ランボルギーニなどの欧州勢と国産勢合わせ、約15車種もの多彩なマシンが競い合うGT300クラスの2つがある。その両クラスともに採用されているのが「ウェイトハンディ制度」だ。

 これは獲得ポイントに応じて、“重り”を各チームのマシンに搭載するもの。それゆえ例え優勝しても、次戦では重いウェイトハンディを背負わされるので、連続での上位でのフィニッシュは難しく、また各マシンの勢力が拮抗し、醍醐味でもある接戦バトルを生みだすことにも繋がっている。

  • ■ウェイトハンディの仕組み
  • ・Rd.1、Rd.ファイナル ウェイトハンディなし
  • ・Rd.2〜Rd.7    1ポイント=2㎏のウェイトを搭載
  • ・Rd.セミファイナル  1ポイント=1㎏のウェイトを搭載
このように各マシンには現在何㎏のウェイトを積んでいるのかわかるように、ステッカーが貼られている
このように各マシンには現在何㎏のウェイトを積んでいるのかわかるように、ステッカーが貼られている

 さて、上がそのウェイトハンディ制度の仕組みだが、ここまで第2戦〜第7戦のタイ戦までは、獲得ポイント×2㎏のウェイトハンディがレースごとに課されていた。

 しかし、最終戦も含め2レースが行われる今度のもてぎ戦では、まず土曜日のレースが、1ポイント×1㎏で通常の半分、日曜日の最終戦はウェイトハンディなし、マシン性能がそのまま反映されるガチのレースが見られることになる。

 現在GT500でランキング首位のNISMO(松田次生/R.クインタレッリ)は、56点。即ち56㎏ぶんのウェイトを背負ってもてぎでの第1レースにのぞむ。

 これだけのウェイトはマシンの速さに大きな影響を及ぼすが、最終戦はこの56㎏が完全に取っ払われる。それだけに土曜と日曜の最終戦では勢力図がガラリと変わるので、ここにも注目だ!

次ページは : その二、GT500はタイヤが鍵を握る!!

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