その二、GT500はタイヤが鍵を握る!!
現在、レース界ではF1を筆頭にほとんどのカテゴリーが、タイヤは1社が独占的に供給を行うワンメイクとなっている。
そんななかGT500は、ミシュラン、ブリヂストン、ヨコハマ、ダンロップと4社ものタイヤメーカーが参入し、それぞれの異なる性能や特性がレースを左右する要素のひとつになっている。
過去2年連続チャンピオンのNISMOも履くミシュランタイヤが総合力で最も優れるという評価が定着していたが、第4戦SUGOと直近の第7戦タイでは、ヨコハマユーザーのフォーラムエンジニアリングGT-RとウェッズスポーツRC Fが優勝。
また、第5戦富士と第6戦鈴鹿では、カルソニックGT-RとZENT RC Fが優勝を飾るなど、ミシュラン勢以外も強さを発揮した。もてぎではどのタイヤと、どのマシンの組み合わせが強さを発揮するのか?
このタイヤ戦争こそが、勝負の行方を左右する重要なピースと言っても過言ではない。
■GT500装着タイヤの状況
【ミシュラン】
- ・GT-R=2台(MOTUL GT-R、S Road GT-R)
【ブリヂストン】
- ・RC F=5台(WAKO’S RC F、au RC F、KeePer RC F、ZENT RC F、デンソーRC F)
- ・NSX=4台(ARTA NSX、ドラゴNSX、KEIHIN NSX、RAYBRIG NSX)
- ・GT-R=1台(カルソニックGT-R)
【ヨコハマ】
- ・GT-R=1台(フォーラムエンジニアリングGT-R)
- ・RC F=1台(ウェッズスポーツRC F)
【ダンロップ】
- ・NSX=1台(Epson NSX)
ミシュランを履くMOTUL AUTECH GT-RとブリヂストンユーザーのZENT CERMO RC F
前戦優勝のウェッズスポーツRC Fはヨコハマを履く。ダンロップはEpson NSX1台のみに供給
その三、GT300は異なる3つのマシンが混走!!
いっぽうGT500に比べ、より市販車に近いのがGT300クラス。同クラスでは、欧州ツーリングカーレースで主流となるFIA-GT3マシンが参戦できるようになったことで、欧州勢がますます勢いを増している。
そのいっぽうプリウスやBRZなどのJAF-GTマシン、そしてSUPER GTの運営団体GTAが販売する専用モノコックを組み込んだマザーシャシーのマシンと全部で3つの異なるマシンが混走し、その特性の違いからレースによって上位勢が様変わりするという面白さもある。
ここまでは開幕2戦(岡山、富士)と第5戦(富士)をGT3マシンが制したが、第4戦SUGOでは、JAF-GTのBRZが優勝。また、第7戦タイでは、マザーシャシーの86が優勝を飾っている。GT3マシンを擁す欧州勢>-Rか、国産JAF-GT勢か、はたまたマザーシャシーか?
多彩な車種が参戦するGT300、そのバラエディに富んだマシンを見られるだけでも充分に楽しめる。果たしてもてぎでは、どのマシンがトップチェッカーを受けるのか!?
■GT300マシンの参戦状況
【FIA-GT3】
- ・GT-R=2台(B-MAX GT-R、GAINER GT-R)
- ・BMW M6=3台(ARTA M6、Studie M6、Vattana M6)
- ・AMG-GT=4台(グッドスマイルAMG、GAINER AMG GT3、LEON AMG-GT、エヴァRT初号機AMG GT)
- ・ポルシェ911=2台(Excellenceポルシェ、GULFポルシェ911)
- ・ランボルギーニウラカン=3台(マネパランボルギーニ、DIRECTION 108ウラカン、triple aランボルギーニ)
- ・フェラーリ488=1台(JMS 488)
- ・ベンツSLS=2台(ODYSSEY SLS、アールキューズSLS)
- ・レクサスRC F=1台(SYNITIUM RC F)
- ・アウディR8=1台(Hitotsuyama R8 LMS)
【JAF-GT】
- ・プリウス=2台(プリウスapr GT 31号車、30号車)
- ・BRZ=1台(BRZ R&D SPORT)
【マザーシャシー】
- ・86=3台(VivaC86、Arto 86、アップガレージ86)
- ・ロータスエヴォーラ=1台(シンティアムロータス)
マザーシャシーのVivaC86 とJAF-GTのBRZ ともに今季1勝ずつを挙げている。
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