5速MT搭載!! 約250万円[ミライース]はターボ付き! ラリーに挑戦したら楽しすぎた

5速MT搭載!! 約250万円[ミライース]はターボ付き! ラリーに挑戦したら楽しすぎた

 MT車がどんどん減っていく中、ATのミライースにマニュアルミッションを載せる新しい楽しみ方を見つけた!! しかも今回は走らせるだけでなくGazooラリーチャレンジに挑戦してきた。ターボまで搭載して約250万円!!!! こんなクルマの楽しみ方、結構いいぞ!

文・写真/ベストカーWeb

【画像ギャラリー】これがラリー仕様の「ミライース」です!! 5MT搭載でターボ付きは乗って楽しいヤツ!(24枚)画像ギャラリー

■合法的に「道」を飛ばせるラリーが楽しい!!

クルマを走らせることが大好きと語る国沢氏。モータースポーツでも公道を飛ばせるラリーにハマってしまった
クルマを走らせることが大好きと語る国沢氏。モータースポーツでも公道を飛ばせるラリーにハマってしまった

 自動車趣味には様々なジャンルがある。私の場合、全て楽しいのだけれど、一つだけ選べと言われたら迷わず「走る」です。クルマを速く走らせた時の気持ちよさときたら、筆舌に尽くしがたい。しかし! 今や「一般道で思い切り走ること」は絶対悪になってしまった。こうなるとサーキット走行か、レースやラリーに代表される競技に出ることしか選択肢がない。

 とはいえ単にサーキットを走っていたって飽きてしまう。やはり「競うこと」が趣味や文化の王道じゃなかろうか。剣道や柔道などの格闘技はもちろん、スキーや自転車に代表されるスピード追求型の趣味だって競争したくなる。書道、華道のような静かな趣味にも優劣ありますから。いずれにしろ深く趣味や文化を味わおうとしたら、日本語だと「道」が付く修行をしたくなります。

 私の場合、探求する「道」はラリーになる。勝負の舞台と言えば、文字通り「道」。しかも千差万別だ。良好な舗装路、超タイトな峠道。砂利道。雨降れば全く状況変わってくる。それでいてサーキットのようなエスケートゾーンやガードレール無し。道からハミ出したら崖や側溝や欄干や樹木と対峙しなければならない。そんな道で速さ競争する。もちろんゆっくり走れば全く問題ありませんけど。

 私ら若い頃、知的レベルの高いクルマ好きは(そうじゃない人はシャコタン系)皆さんラリーに興味を持っていた。こぞって補助灯を付け、ボンネットを黒く塗り、マッドフラップだって必需品。初級ラリーに出る人もいれば、単にラリー車のようなドレスアップを楽しむ人もいました。グラベルタイヤを履いたラリー車、どんな道でも走れたし、それほど高い速度域じゃなくたって滑りを堪能出来ました。

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■MT搭載のミライースでラリーに挑む!

中古で50万円ほどで買える中古のミライースをベースに5MTミッションを搭載!!
中古で50万円ほどで買える中古のミライースをベースに5MTミッションを搭載!!

 長い前置きになった。ミライースでGazooラリーチャレンジに出場した件です。このラリー車、ベースは50万円くらいで買えるAT車である。それに新品で30万円しない5速マニュアルミッションを組み合わせ、後付けターボ。ロールバーとバケットシート、サスペンションを組み込んだ。車両価格と合わせ、250万円くらいで作れる。改造申請すれば完全合法。

 乗ると驚く! 本物のラリー車なのだった。私はルノー・クリオのラリー5というWRCにそのまんま出場出来る本物のラリー車を持っているのだけれど、乗り方や乗った感じは、パワーこそ違えど基本的に同じ。3ペダルのターボ車だから左足ブレーキでターボラグを抑える乗り方だってマスターしなくちゃならない。テクニックあれば、けっこう頑張れます。

 格上のJN6クラスの真ん中くらいの速さを持つ。もちろん現時点では煮詰まっておらず、改良すべき点も残している。ただポテンシャルとしちゃ高いし、すでに走る楽しさを存分に持ってます。今回出場したGazooラリーチャレンジは、WRCで使った豊田スタジアムや、河川敷の特設コース、フラットなグラベル(砂利道)、曲がりくねった典型的な日本の林道がステージだったけれど、全て楽しめました。

モリゾウさんにもクルマを見てもらい笑顔な表情で乗車していた
モリゾウさんにもクルマを見てもらい笑顔な表情で乗車していた

 60台完走したGazooラリーチャレンジで今回は総合42番手。初陣だということを考えたら上出来かと! 真ん中くらいの順位で走れたら、もはやラリー車として恥ずかしくない速さといってよい。逆に考えればミライースを乗りこなし、前述のような中位のリザルトを残せるようになるとステップアップ出来る。もちろん50位くらいの順位でラリーを楽しむのもアリだと考えます。

 何より低予算でラリーを楽しめる。タイヤはGazooラリーチャレンジに10戦出ようが20戦出ようが1セットでOK。エントリー費は保険を合わせたって5万円少々。万一ブツけても中古部品のバンパーやフェンダーなら千円くらい。ボンネットは5千円といったイメージ。クリオのラリー5なんか軽くぶつけて100万円コースですから。しかもナンバー付きだから通勤や買い物にも使える。これ1台でやれちゃう。

 ネオバのようなタイヤを履かせるとミニサーキットのスポーツ走行で楽しめる。今回確認走行のためミニサーキットを走らせたけれど、十分楽しく運転の練習になる。いずれにしろ「走る」をクルマ趣味としているのなら、ぜひこんなクルマを持っていたらいかがだろう。1000万円のスポーツカーで周囲の目を気にしながらワインディングロードを走るより、ミライース改の全開アタックの方がずっとワクワクします。

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