佐藤琢磨 インディカー名門チーム移籍で来季の期待値は?

F1の表彰台に登り、アメリカ最高峰のインディカーシリーズでは日本人初優勝を果たした佐藤琢磨が、名門アンドレッティ・オートスポートに移籍決定!! これまでで最良の環境を手に入れ迎える2017年は佐藤琢磨にとって飛躍の1年となるのか!?

文:天野雅彦、WEBベストカー編集部/写真:HONDA

ベストカー2016年12月26日号


2013年に日本人初優勝した琢磨。しかし、その後は歯がゆいシーズンを送る

2017年、佐藤琢磨はインディカーシリーズ参戦8年目のシーズンを迎える。

F1では2004年のアメリカグランプリで日本人最高位タイの3位表彰台を獲得し、2010年からインディカーシリーズに参戦。そして、2013年にはA.J.フォイトレーシングに移籍し、同年日本人初となるインディカーでの優勝を達成。琢磨は歴代の日本人レーシングドライバーのなかで最も輝かしい成績を残したドライバーのひとりだ。

しかし、2013年のインディカー初優勝以来、琢磨はなかなか思うようなシーズンを送れていない。

第3戦で初優勝を果たした2013年は、続く第4戦で2位に入り、一時はポイントリーダーに立ったが、その後失速。2014年以降で表彰台に立ったのは、2015年の第8戦(2位)の1回だけだ。


Honda’s Ryan Hunter-Reay will be seeking his third consecutive Indy car win Sunday at Iowa Speedway
琢磨が移籍するアンドレッティ・オートスポーツのマシン(2016)。ドライバーのハンターレイは2012年のシリーズチャンピオンだ

インディカーでは現在、ホンダとシボレーの2社が各チームにエンジンを供給している。しかし、勝てる力を持ったチームは一握り。その筆頭がチーム・ペンスキーとチップ・ガナッシレーシングの“2強”だ。

そして琢磨は、それに次ぐ強豪チーム、アンドレッティ・オートスポーツに移籍することが決まったのだ。

となれば、やはり2017年シーズンの琢磨の飛躍に期待が高まる。琢磨にふたたび優勝のチャンスが巡ってくるのか?

ここからはアメリカンモータースポーツを長年、現地で取材する天野雅彦氏が解説する。

アンドレッティ・オートスポーツへの移籍はインディ500優勝の大きなチャンス

2016年のアンドレッティ・オートスポートは、第100回インディ500での1勝のみ。2017年シーズンに向け、常勝チーム復活を目指して実績あるエンジニアを複数採用した。

そして、経験豊富な琢磨をマルコ・アンドレッティ(通算2勝)、ライアン・ハンターレイ(シリーズタイトル1回、インディ500優勝1回、通算16勝)、昨年のインディ500で勝ったアレクサンダー・ロッシのチームメイトとして迎え入れる。

小さなチームでポールポジションを5回獲得し、1勝を挙げた琢磨のセッティングノウハウや豊富な経験にアンドレッティはリーダーシップさえ期待しているかもしれない。

間違いなくキャリアベストの優れた体制を手に入れる琢磨は、3人いるチームメイトのもたらすデータも駆使し、一気に優勝戦線の常連になることが期待される。そして何より、インディ500で優勝する大きなチャンスを手にできる点がアンドレッティ・オートスポートの一番の魅力だ。

(天野雅彦)


Takuma Sato will start 8th in
A.J.フォイトレーシングのマシンで走る佐藤琢磨。決して強豪とはいえないこのチームで初優勝を経験した琢磨。2017年シーズンはアンドレッティ・オートスポーツで自身最高の成績を目指す

 

■佐藤琢磨 インディカーでのこれまでの戦績

2010年 年間ランキング21位 最高位:9位 (KVレーシング)

2011年  年間ランキング13位 最高位:4位 (KVレーシング)

2012年 年間ランキング14位 最高位:3位 (レイホール)

2013年 年間ランキング17位 最高位:優勝 (A.J.フォイト)

2014年 年間ランキング18位 最高位:4位 (A.J.フォイト)

2015年 年間ランキング14位 最高位:2位 (A.J.フォイト)

2016年 年間ランキング18位 最高位:5位 (A.J.フォイト)

 

 

 

 

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