新型フリードの“ちょうどいい”魅力に迫る! 販売好調!

新型フリードの“ちょうどいい”魅力に迫る! 販売好調!

 ホンダのコンパクトミニバン「フリード」シリーズが9月にフルモデルチェンジ。

 前モデルの「フリード/フリードスパイク」から、3列シートの「フリード」と2列シートの「フリード+」のラインナップへと整理された。販売は好調な滑り出しで、発売1カ月の受注台数が2万7000台強と、当初目標の6000台の4.5倍に達している。

 生産が追い付かず、現在の納期は3カ月以上の待ちという。人気のフリードの実力を実際に乗ってチェックしてみた。

 文:スーザン史子/写真:小宮岩男
ベストカー2016年12月10日号


家族に優しいフリード。走りの実力も侮れない

 フリードはユーザーの54%を女性が占め、また、子育て層の全ユーザーに対する比率が57.6%にもなるという、頑張るママに人気のモデル。ってなわけでアタクシ、世のママたちの代表として、試乗会に行ってきましたよ。

 新型フリード/フリード+のトピックといえば、コンパクトミニバン初となるハイブリッド4WD車の設定や、ホンダセンシングが設定されたこと。

 そして福祉車両を含め、全部で16通りのバリエーションから選べるといったことが挙げられるわよね。

 でも、基本的には先代からの正常進化。全長を50㎜伸ばし、バックドアやシート形状を工夫することで室内長を広げたり、3列目シートの足をそれぞれ2㎏軽量化していたりと、細かい改良を積み重ねたのが新型なの。

 で、実車はというと「抜かりなし!」ね。もともと基本パッケージがすばらしいだけに、ダメなところがほとんど見当たらないの。

 気になるところといえば、3列目シートがちょっと重くて跳ね上げがしづらいことと、パーキングアシストがついていないことくらい。女性ユーザーが多いモデルだけに少し残念だけど、それ以外は文句ナシのデキ!

 運転してみると、これがまたいいのよ!

 フリードハイブリッド(2WD)で高速道路を走ってみたところ、静かで加速もスムーズ、乗り心地もしっとりの癒し系。ダンピングの収束性がよく、2列目シートでも、乗り心地のよさは変わらなかったわ。

 ガソリン車も、思わずスペックを見直してしまうほどエンジン音が静かだし加速もいい。ハイブリッド車より40万円安いことを考えると、こっちでも充分かもね。

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Aピラー形状の最適化や三角窓の採用で、斜め前方の視界も優れている

 ミニバンのよさって、大人数で乗れるってとこにあるでしょ? ウチの場合だと、両親と一緒に乗るのはお墓参りや食事など、年に2回あるかないかぐらいだけれど、普段離れて暮らす身としては、そういう時くらいしか親孝行のチャンスってないのよ。

 だから、そんな特別なシーンで家族全員がしっかり乗れて、しかもそれ以外の日常使いでも邪魔にならないパッケージングってのは、すごく心惹かれるのよね。

 そんなわけで、新型フリード、かなり好印象でした。あっ、キャンプ好きにはフリード+もかなりのおすすめヨ!

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2列目シートが畳める7人乗りモデルは、ゴルフバック×4、トランクケース×3、ベビーカー×1を積んでも、まだ余裕。地上から荷物面までの高さも低く、かなり使いやすい
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110ps/13.7kgmのエンジン出力に、29.5ps/16.3kgmのモーターが加わるハイブリッド

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