名車「N360」ルックのクラシカルな軽自動車「N-ONE」の新型が、東京オートサロン会場でひっそり世界初公開!? 今秋発売に向け、中身新型のプロトタイプが話題に。
2020年1月12日まで幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催されている『東京オートサロン2020』で、ホンダの軽自動車「N-ONE」の新型モデルが、今夏発売に向けた準備を進めていることが公表された。
それと同時に会場に展示されたのが、「N-ONE CAFE RACER CONCEPT(カフェレーサー・コンセプト)」と名づけられた1台のコンセプトモデルだ。
このモデル、ホンダは明言していないが、細部を見ると明らかに現在のモデルとは異なる点があり、今秋発売される新型に準じた“プロトタイプ”であることが、ベストカーWebの調べにより判明した。
思わぬ形で世界初公開となった新型N-ONEベースのカスタムモデルとは?
文:大音安弘
写真:編集部
【画像ギャラリー】似ているようで違う!? N-ONE CAFE RACER CONCEPTと現行型徹底比較!!】
N-ONEカフェレーサーは新型のプロトタイプがベース
東京オートサロン2020のホンダブースでは、「シビック」や「S660」のマイナーチェンジモデルをはじめ、Moduloコンセプトモデルなどが初公開された。しかし、それ以上のサプライズが用意されていたのである。
それがカスタマイズモデルの1台として公開された「N-ONE カフェレーサー・コンセプト」だ。事前情報では、単なるカスタマイズカーとして紹介されていたため、現行型N-ONEをベースに作り上げられたカスタムカーと思われた。
しかし、どうやらプロトタイプをベースとしたニューモデルのようなのだ。
N-ONEは、ホンダの新世代軽自動車「Nシリーズ」の第3弾モデルとして2012年11月に、デビュー。1967年に発売されたHonda初の市販軽乗用車「N360」をモチーフにした軽トールワゴンだ。
ホンダの軽乗用車のなかでは、軽セダンのポジションも担っており、走りや実用性などトータルバランスに優れたモデルとして送り出された。
その愛嬌あるスタイルに加え、質感の高さと洒落っ気を高めた「プレミアム」を設定するなど、Nシリーズの中でも、質感や個性を重視。ホンダのNシリーズの持つちょっとプレミアムな軽というイメージの基盤固めを始め、個性豊かな「N-BOXスラッシュ」の誕生や第2世代の質感向上などの大きな影響を与えてきた。
さらに、軽トールワゴンでありながら、その素性の良さを活かし、エントリーモータースポーツとなる「N-ONEオーナーズカップ」を開催するなど、ホンダファンを中心に走る楽しさを提供してきたモデルでもあるのだ。
しかし、すでに8年目に突入し、第一世代Nの古株となってきた。大幅改良となる2018年12月のマイナーチェンジからも丸2年が経過しているのだから、当然、そろそろというタイミングなのだ。フルモデルチェンジの噂が絶えなかった。
新型N-ONEはキープコンセプトで今秋発売へ!
そのタイミングでお披露目されたプロトタイプといえば、当然、フルモデルチェンジの期待が高まる。プレスカンファレンスでは、(新型は)この秋の発売を目指すと表現された。
それでは、実車について見ていきたい。カフェレーサー風のモディファイが加えられた姿は、現行型N-ONEにそっくり。敢えてプロトタイプといわれなければ、気が付かないだろう。
よく観察していくと、N360を彷彿させる愛らしさはそのままだが、フロントマスクなどのディテールが異なることに気が付く。しかもインテリアは新デザインに改められており、しかも6速MT仕様なのだ。
第2世代Nシリーズには、すでにN-VANにMT車が用意されている。当然、新プラットフォームだからこそ、すんなりとMTが投入できると考えた方が健全だろう。
新プラットフォームの素性の良さは、第2世代となったN-BOXとN-WGNにより実証済み。それだけに、走りの良さは期待して良い。さらにホンダセンシングの搭載も可能となるため、安全性能も大幅に高められる。
しかも、N-ONEのキャラクターが、ユーザーから好意的に受け止められているため、デザインはキープコンセプトとなる可能性が大である。
乗り換えても違和感のない新型の登場は、現行型オーナーにも、きっと嬉しいニュースとなるはずだ。
繰り返しになるが、N-ONEのフルモデルチェンジは今年秋の見込み。近づくにつれて詳しい情報が入ってくるだろうから、当サイトでも順次紹介していきたい。
新型登場は目の前だ。
コメント
コメントの使い方