コンパクトサイズのハイトワゴン、トヨタルーミーの兄弟車、ダイハツトールの公式ホームページを見ると2024年10月下旬をもちましてトールの現行モデルの生産を終了いたしました……」と書いてあってビックリ。この真意はどうなのか、ディーラーに聞いてみた。
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】9月の新車販売台数1位となったトヨタルーミーとダイハツトールの中身を写真でチェック!(6枚)画像ギャラリー■ダイハツトールのホームページに生産終了のお知らせが
ダイハツトールのホームページを開いたら驚いた! 以下のようになんと、「2024年10月下旬をもちまして現行モデルの生産を終了いたしました。販売会社での在庫がなくなり次第、現行モデルの販売を終了させていただきます」。
えええ~、にわかに信じがたい。これは本当なのか? さっそくダイハツ広報部に連絡を取るも「文面の通りとなります。認証不正の問題でご迷惑をおかけして大変申し訳ございません」と終始恐縮していた。
これでは内容がわからないため、ダイハツディーラーに聞いてみることにした。
「法規対応のため、現在受注をストップしています。現行モデルとあるのは、法規対応が施されていないモデルのことです。法規に対応した一部改良モデルの受注を11月中旬くらいから開始する予定です」。
そのほかのディーラーにも聞いてみたが、「2024年12月9日に一部改良モデルが発表される予定と聞いています。受注はもうすぐ再開しますのでぜひショールームにぜひお越しください」とのことだった。
話をまとめると、バックモニターなど「後退時車両直後確認装置」の装着義務づけをはじめ、「側面衝突時の乗員保護」の規制対象拡大、「後面衝突時の乗員保護」の新規要件適用、路上排出ガス試験(RDE)の強化といった新基準を11月から継続生産車に適用されるが、この新法規に対応した一部改良モデルの受注をもうまもなく再開し、12月9日に発表する予定で新法規に対応していないモデルの生産を10月下旬に終了した、ということだ。
ちなみにダイハツは11月5日、軽商用車の「ハイゼットカーゴ」「アトレー」と、「ロッキー」を一部改良して発売した。「後退時車両直後確認装置」を搭載し、11月から適用された法規に対応して発売。原材料価格の高騰や装備の追加で、3車種ともに従来に比べて約5%の値上げとなる。同じようなことをルーミー&トールにも行われるだろう。
■新車販売ランキングの常連、兄弟車のルーミーはどうなる?
では兄弟車のトヨタルーミーはどうなのか? トヨタの公式ホームページにはトールのような文言は掲載されていないが、納期目処の欄を見ると「店舗にお問い合わせください」とある。
トヨタディーラーに確認してみると、11月6日時点では、ルーミーの受注は停止しているものの、営業マンの話では正確な時期はまだ通達が来ていないので不明だが、11月中旬~11月下旬にかけて受注再開されるのではないかとのことだった。おそらくトールと同じく12月9日に発表されるのではないだろうか。
ルーミーもトールと同じく新法規対応の一部改良で、価格も約5%アップするだろうお。9月の新車販売台数はルーミーが4位(1万495台)、兄弟車のトールは1176台とヒット車になっているだけに受注再開したら再び人気になることが予想される。
ちなみに次期型は認証不正問題からの改革によって急がずにしっかりとしたクルマ作りが行われるので、早ければ2027年秋頃になると予想。新生ダイハツが作るルーミー&トールに期待して待ちたい。
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