販売は停滞気味とはいえ、今後増加していくであろうBEV。王者トヨタを始め、メーカー各社が開発継続中だ。ここではトヨタ初のBEVとなったbZ4Xと、その競合関係にあるトヨタ以外の車両として日産 アリアを選抜し、両車を比較する。
※本稿は2024年12月のものです
文:渡辺陽一郎/写真:トヨタ、日産、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年1月26日号
■トヨタ bZ4X vs 日産 アリア
両車ともにエンジンを搭載しない電気自動車で、SUVスタイルのボディを備える。SUVスタイルは床下に駆動用リチウムイオン電池を搭載しやすいという利点がある。
アリアはbZ4Xに比べて、インパネなどの仕上げが上質だ。後席の広さは同程度だが、座り心地はアリアが快適。運転感覚ではbZ4Xが機敏に曲がる印象で、峠道などを得意とする。
アリアは重厚感が強く高速巡航に向く。両車は異なる魅力を備えるが、総合的には上質感の強いアリアが勝る。
●結果:日産 アリアの勝ち!
【画像ギャラリー】仕上げ・快適性・運動性などから総合的にジャッジ!! トヨタ bZ4X vs 日産 アリア SUVスタイルBEV対決(24枚)画像ギャラリー各々の諸元
●日産 アリア(B6)主要諸元
・全長×全幅×全高:4595×1850×1655(1665)mm
・ホイールベース:2775mm
・トレッド(前/後):1585/1590mm
・地上最低高:180mm
・車両重量:1920kg
・乗車定員:5名
・最小回転半径:5.4m
・交流電力量消費率:166Wh/km
・一充電走行距離:470km
・最高出力:218ps
・最大トルク:30.6ps
・サスペンション(前/後):独立懸架ストラット式/独立懸架マルチリンク式
●トヨタ bZ4X(Gグレード)主要諸元
・全長×全幅×全高:4690×1860×1650mm
・ホイールベース:2860mm
・地上最低高:180mm
・トレッド(フロント/リア):1600/1610mm
・最小回転半径:5.6m
・最大出力:109+109ps
・最大トルク:17.2+17.2kgm
・サスペンション(フロント/リア):マクファーソンストラット式コイルスプリング/ダブルウィッシュボーン式コイルスプリング
・車両重量:1900kg
・WLTCモード交流電力量消費率:128Wh/km
・一充電走行距離:567Wh/km
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