セダンタイプのクルマにまだまだ勢いがあった2000年にアメリカから輸入販売されていたのが、ここで取り上げるトヨタ プロナードだ。アメリカらしい大陸的なスケール感で車内も広く、前席3人の6人乗りも設定する上級セダンだった。
※本稿は2025年1月のものです
文:フォッケウルフ/写真:トヨタ ほか
初出:『ベストカー』2025年2月10日号
トヨタ プロナード(2000~2004年)
アバロンの後継車で、アメリカから輸入販売されることや、既存の国産セダンとは一線を画す雰囲気と個性を持っていた。
外観はコンサバだが、セダン特有の3ボックススタイルをしっかりと表現したフォルムは骨太な印象。独立4灯フロントヘッドランプに精緻な意匠のラジエターグリルを配したフロントまわりは、プロナードが上級セダンであることを主張している。
車内はFFレイアウトとビッグキャビンの採用に加え、サイドウィンドウ面を立てることで同クラスのセダンを凌駕する広さを確保(前3人の6人乗りも設定)。
華美な装飾はないが、明るく高級感のあるアイボリー基調のツートーン配色や要所にあしらった木目調パネルによってラグジュアリーな雰囲気が漂っていた。
当時のトヨタや他メーカーにセダンの選択肢が豊富だったことも販売が振るわなかった要因と言っていい。当時のユーザーにはいまひとつ響かなかったが、アメリカ産の逆輸入車というレア感は貴重だった。
●ここがGOOD!!:セルシオを凌駕するデカさのビッグサルーンはミニバン並みの快適性を誇った
【画像ギャラリー】でっか!! もはや大きさ的にはミニバンに近いアメリカンサイズの上級セダン・トヨタ プロナード(16枚)画像ギャラリー


















コメント
コメントの使い方