電気代、ガス代の高止まりが続く2026年冬。クルマでも節約したいと思っている人も多いだろう。クルマの暖房を入れると燃費は悪くなるのかと不安になる人も多いはずだ。ガソリン車、ハイブリッド車、EVで仕組みはどう違うのか。燃費を悪化させない暖房の使い方を整理する。
文:ベストカーWeb編集部/画像:Adobestock(トップ写真=ryanking999@Adobestock)
【画像ギャラリー】EVやハイブリッドはエアコンOFFで燃費向上!?(2枚)画像ギャラリーガソリン車の暖房は燃費にほぼ影響なし!? エアコンとの違いに注意
光熱費急騰のなか、クルマでも節約したいと思うのは当然だ。では冬に暖房をつけると燃費は悪くなるのか。結論から言えば、ガソリン車やディーゼル車の場合、暖房そのものが燃費に与える影響はほぼない。
クルマの暖房は、エンジンで温められた冷却水の熱を利用して温風を送り出す仕組みだからだ。家庭用エアコンのように暖房のためにエネルギーを新たに大量消費するわけではない。
ここで勘違いしがちなのがエアコンとの違いである。クルマの場合、暖房を使うために必ずしもエアコンスイッチをONにする必要はない。
ただし、窓の曇り取りなどでエアコンをONにすると話は別だ。エアコン作動時はコンプレッサーが動くため燃費に影響する。冬場は除湿目的でエアコンを使うこともあるが、必要最小限にとどめるのが賢い使い方である。
EVとハイブリッドは要注意!! PTCヒーターとヒートポンプの違い
一方でEVやハイブリッド車は事情が異なる。EVは電気抵抗の大きな素材に電流を流して熱を発生させるPTCヒーターを使うのが一般的だ。これは電力を直接消費するため、電費が悪化する。実際、車種によってはエアコンをOFFにすると航続距離が伸びる表示が出ることもある。
ヒートポンプ式暖房を採用するモデルもある。ヒートポンプはPTCヒーターより消費電力が小さく効率的だが、それでもバッテリーを使用するため電費悪化は避けられない。日産リーフや三菱アウトランダーPHEVでは、PTCヒーターとヒートポンプを組み合わせている。
ハイブリッド車の場合、ヒートポンプ式でなければエンジンの熱を利用するが、バッテリーが十分に充電されエンジンが停止しているときに暖房を使うと、エンジンを再始動させる必要がある。
その結果、燃費が悪化する。信号待ちで強制暖房が始まったら、エアコンをOFFにするか設定温度を下げることで燃費悪化を抑えられる場合がある。
燃費を悪化させないためには、外気温が0度のときにアイドリングで暖房を入れ続けるのは避けたい。温風が出るまで5分近くかかることもあり、その間ガソリンを消費するだけだ。走行しながらエンジンを暖め、内気循環にして温度設定を20度にするのが現実的である。
どうしても寒さがつらいなら、ステアリングヒーターやシートヒーターの活用がおすすめだ。車内全体ではなく乗員を直接暖めるため、消費エネルギーを抑えやすい。
2026年もエネルギー価格の高止まりが続くなか、暖房の仕組みを理解することが節約の第一歩である。クルマのタイプに応じた賢い使い方で、快適さと燃費のバランスを取りたい。
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