さらに進化を遂げたミライースターボ!! 国沢光宏氏が三河湾ラリーで実食だ! MT市販モデルにも期待が高まる!?

さらに進化を遂げたミライースターボ!! 国沢光宏氏が三河湾ラリーで実食だ! MT市販モデルにも期待が高まる!?

 開発中のミライースターボMTを引っ提げて挑んだ全日本ラリー開幕戦・三河湾。改良の手応えは果たしていかが!?  そしてまさかまさかの展開も!? 市販間近となってきたミライースターボの味わいと共に、国沢光宏氏が包み隠さず振り返る!

文/写真:国沢光宏

【画像ギャラリー】ミライースターボMTのポテンシャルすっご!!! めちゃおもろそうじゃないか! 市販化かなり楽しみになってきたぞ!!(5枚)画像ギャラリー

ミライース ターボのMTも市販化間近! 

赤イースから黒イースへと、着実に進化を実感
赤イースから黒イースへと、着実に進化を実感

 今年の東京オートサロンでデビューしたミライースのターボMT車の発売まで秒読みになった、と思う。最終的なスペックは不明ながら、昨年全日本ラリーやGazooラリーチャレンジで走らせたミライースのノウハウを取り入れているらしい。思い起こせば先行試作車(赤イース)を使った初ラリーは2024年の最終戦。今だから書くけれど、エンジンもサスペンションも課題山積だった。

 昨年の開幕戦から乗っている黒イースは先行試作の赤イースより大幅に良くなっていたものの、改良すべき点を少なからず残していた。車重に対しサスペンションの容量が大きすぎるため減衰力の調整に苦労したり、エンジンマウンドがノーマルだったため、横Gを掛けながらシフトすると違うギアに入ってしまったり、強化クラッチのミートポイントの狭さにより猛烈に発進が難しかったり等々。

 今年の全日本開幕戦は外観こそ全く同じながら、これまでの知見を活かした改良を加えている(サスペンションは昨年の途中で交換)。まず「いいね!」なのがエンジンマウント。劇的にシフトフィール良くなったし、そもそもクルマの挙動に一体感まで出てきた。ノーマルのエンジンマウント、騒音や振動を抑えるため柔らかく、走行中はエンジンが動きまくっていた?

 強化マウントに変えたネガはアイドリングで少しだけエンジン振動を感じるようになったくらい。楽しさについちゃ100%増しといったイメージ。もちろん横G掛けながらのシフトも確実に行えるようになった。リタイアするまで一度もシフトミス無し。クルマの挙動も落ち着く。強化マウント、標準装備になるかオプションになるか不明ながら、後者なら交換することを強く推奨しておく。

 クラッチも100点とまではいかないが、慣れれば”ほぼ”気にならないレベル。ちなみに昨年仕様だと初めて乗った人は私が知る限り、私を含めて全員エンストしました。これまた市販モデルはノーマルクラッチか強化クラッチか不明ながら、ラリーの地区戦や初級ジムカーナレベルならノーマルで問題無いと思う。もちろん競技に出るのなら強化クラッチをすすめておく。

なかなかいい仕上がりになってるんじゃない!?

格上喰いも夢じゃない!? ポテンシャルを十分に見せつけた
格上喰いも夢じゃない!? ポテンシャルを十分に見せつけた

 長い前置きなった。全日本ラリー開幕戦の三河湾である。今回1つ目のSSはトヨタがテストで使っている「きずな」というグラベルの広場に設定されたコース。昨年は「グラベルのジムカーナ」のように複雑なコース設定だったため4分の1くらいのチームが戸惑った。ラリードライバーはジムカーナのドライバーより記憶力が弱い(笑)。今年はとてもシンプルになっている。

 ミライースのサイズはSタイヤの設定がないため、市販スポーツタイヤである『ネオバ』を履いており、舗装の林道だと1kmあたり1秒は遅い。きずなはグラベルの上、フラットなのでギア比の問題も出ない。昨年より圧倒的に楽しく走れたと思ったら、何とオーバーオールで87台中の43位! しかも圧倒的に戦闘力の高いクルマが揃うオープンクラスで4番手タイム! いやいや驚きました!

 続くSSも登り坂はパワーバンドの狭いエンジンにギア比が全く合わず苦戦するものの、車体の挙動やサスペンションのカイゼンにより予想以上のリザルトを残していく。ポテンシャルからすれば「ビリにならなければ上等」ながら、ずっと50位台のタイムをキープ。電動パワステのオーバーヒートも空冷ファンの追加によりタイトコーナーが連続すると5kmでアシストが弱くなる程度。

 良いクルマになってきました。「それじゃ高速コーナー&登り坂の少ない三河湾スカイラインで気合い入れてみましょうか」とスタート。途中まで好調だったが、空気圧を低くしたらキャッツアイでホイールまでヒットしてスローパンクチャー(さすが鍛造ホイールで割れず!)。中間の5km地点で少しずつ空気が抜けていく。やがて完全に空気抜けたものの、とりあえずゴールまで走る。

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