トヨタは欧州市場で主要となる小型、中型サイズの電気自動車のSUV3車種(レクサスRZは別頁で紹介)を発表した。ここでは欧州市場で発売されるBEVのSUV、bZ4XとC-HR+を紹介していこう。
文:ベストカーWeb編集部/写真:トヨタ
2代目C-HRの電気自動車版、C-HR+が登場!
日本国内では2023年7月をもって販売終了となったC-HR。欧州では2代目C-HRが発売されており、1.8Lと2Lのハイブリッド、そして2Lのプラグインハイブリッドがラインナップしている。
そのC-HRに電気自動車のC-HR+が追加された。bZ4Xと同じe-TNGAのプラットフォームが使われており、他のC-HRとは異なる専用デザインが与えられている。
C-HR+は2021年12月に開催された「BEV戦略に関する説明会」から発展したモデルで、ベースとなるバッテリー容量57.7kWh仕様は航続距離455km、より航続距離を延ばしたバッテリー容量77.0kWh仕様は航続距離600kmを確保。FWDのほか、AWDモデルも用意する。
AWDモデルは、トヨタの欧州市場のBEVのなかでも最も強力なモデルで、343ps/252kWを実現し、0~100km/hを5.2秒と俊足。57.7 kWhバッテリーを搭載したFWDモデルは 167ps/123kW、77kWh仕様は224ps/165kWを発生する。
C-HR+は、2025年後半から欧州で発売を予定している。ハイブリッド、PHEVの2代目C-HRを含め、このC-HR+の日本発売はいまのところなし。ぜひ日本発売を望む!
スバルとの共同開発車「bZ4X」はマイナーチェンジ!
トヨタbZ4Xは2022年4月にデビュー以来初の大がかりなマイナーチェンジを受けた。bZ4Xはスバルとの共同開発車でスバル版はソルテラ。
日本では発売当初はリース販売となり、個人向けにはサブスクリプションサービス「KINTO」に最長10年間の長期契約が可能な専用プランを設定。その後2023年11月からは一般販売も開始された。
今回のマイナーチェンジの内容を紹介していこう。エクステリアは一見、変わっていないように見えるがヘッドランプやフロントバンパーをはじめ、フェンダーからグリルにかけてのブラックアウトされた部分の意匠が変更された。
パワートレインも大幅改良。バッテリー容量はベースとなるバッテリー容量57.7kWh仕様と航続距離向上を目指したバッテリー容量73.1kWh仕様をラインアップ。eAxleのシステム出力は前車が123kW、後車が165kW。従来に比べ、出力を最大50%アップし、73.1kWh仕様の航続距離は従来比約70km延伸され573km(57.7kWh仕様は445km)となった。
バッテリー温度を調整、充電に最適な温度とし、冷間時でも急速充電時間30分にするよう開発されたバッテリープレコンディショニングをトヨタ車として初搭載。この機能を搭載したことにより充電時間はこれまでの半分となった。
またサスペンションのセッティング見直しなどにより、走りも進化。静粛性も含め乗り味もレベルアップ。インテリアも刷新され、新たに14インチマルチメディアディスプレイや新たなソフトウェアを搭載した。
欧州では2025年後半から発売予定。日本でもスバルソルテラを含め、マイナーチェンジモデルが近々に発売されるのは間違いない。
【画像ギャラリー】なぜ日本で販売しないのか? 2代目C-HRとBEVのCH-R+、マイナーチェンジ版bZ4Xの写真をチェック!!!(6枚)画像ギャラリー













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