スバルの電動SUV「ソルテラ」が生産を終えた。兄弟車のトヨタbZ4Xがマイナーチェンジを発表済みだから、ソルテラもこれにならうと思われる。となると注目はマイチェン後のモデル。お手頃モデルが登場し、EV性能も大幅アップしそうだ!
文:ベストカーWeb編集部/写真:トヨタ、ベストカーWeb編集部
電池容量を抑えた普及モデルが登場しそう!
EV市場の停滞もあって、最近話題の乏しかったスバル・ソルテラだが、販売サイトに生産終了の告知が出た。すでに販売店の在庫対応となっているようで、これが売り切れ次第販売が休止することになる。
とはいえこのニュース自体は、すでに兄弟車のトヨタbZ4Xがマイナーチェンジを発表しているから驚くにはあたらない。マイチェン版bZ4Xは今年後半に欧州でデビューするが、秋には日本でも発売されるはず。ソルテラもほぼ同様で、今秋には日本でマイナーチェンジモデルが登場するだろう。
となると注目したいのが、そのマイナーチェンジ後のモデル。同じ電池&パワーユニットを積むbZ4Xの進化っぷりが目覚ましいためだ。bZ4Xのリリースから、その中身を見てみると以下のようになる。
まず一択だったバッテリー容量が2つに増えた。従来の71.4kWh電池が73.1kWhに増量されるいっぽう、あらたに57.7kWh仕様が設定されるのだ(FFのみ)。この低容量バージョンは、これまで627万円~だったソルテラの価格を劇的に下げる可能性が高い。
バッテリーには「プレコンディショニング」も初搭載されるようだ。これは急速充電を予定すると、冷却液温度を制御して事前にバッテリー温度を調整する機能で、充電性能を大きく高められる。特に冷間時の効果は大きいから、寒冷地で「なかなか充電されない」という事態を改善するはずだ。
【画像ギャラリー】ソルテラの兄弟分bZ4Xの激進化した姿がこれ!(27枚)画像ギャラリー補助金額の差が価格設定に影響するか?
エンジンにあたるeアクスルも進化した。高効率化を進めた結果、パワーを高めつつ航続距離も延びているのだ。
以下はbZ4Xの値だが、57.7kWhモデルが123kW(167ps)で航続距離445km(欧州WLTPモード目標値。以下同)、73.1kWhモデルはFFが165kW(224ps)で573km、同4WDモデルは、252kW(343ps)で520kmへと向上している。
日本とは条件が異なるので単純な数値比較はできないが、トヨタによれば航続距離が70km延びているというから、ソルテラでも足の長さは期待できる。
ここまではすべてbZ4Xのデータのだが、最後にソルテラならではの事情に触れておきたい。それがCEV補助金だ。
2024年度からのCEV補助金は、車両性能以外に整備体制や充電インフラなども考慮されるようになり、メーカーによって差が生まれた。2024年度でいうと、トヨタbZ4Xが85万円補助されたのに対し、ソルテラは65万円にとどまっている。
2025年度の金額は、bZ4Xの90万円に対しソルテラは68万~88万円(現行モデル)。このあたりがマイナーチェンジモデルの価格設定にも、微妙に影響するかもしれない。
ともかくソルテラのマイチェン版は、近年の電池やeアクスルの進化を盛り込んだ力作となりそう。失速気味のEV市場の立て直し役としても、大きな進化を期待したい。
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コメント
コメントの使い方先日、初めて公道を走っているソルテラを目撃したよ。BZ4Xもまだ2回。BYDやヒョンデよりも見ないって、ホントに国内で販売されてるのか心配になる。ダイハツのアルティスやメビウスみたいな、スバル関連会社の重役しか乗っていない疑惑。