2025年はレクサスの日本上陸から20年の節目の年となる。当時、SUVのブームはまだ先の話で、もちろんレクサスもセダンやクーペをメインに展開されていた。ここでは原点に立ち返り、レクサスの現行型セダン&クーペを見ていこう。
※本稿は2025年4月のものです
文:渡辺陽一郎/写真:レクサス、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年5月26日号
※諸元データのMはモーターです
すべてのレクサスの原点にして頂点:レクサス LS
レクサスの最上級セダンで、全長は5235mm、全幅は1900mmだ。メルセデスベンツSクラスよりも少し長い。車内は広く、エグゼクティブの後席には、リクライニング機能や長さに余裕のあるオットマンを装着する。
パワーユニットは、V型6気筒3.5Lツインターボと、3.5Lハイブリッドだ。前者は6Lエンジンに相当する動力性能を発揮して、ハイブリッドはモーター駆動の併用により、加速感を滑らかに仕上げた。燃料代もツインターボに比べて約26%節約できる。
いずれのグレードも、4名乗車による高速道路を使った長距離移動に適する。
●おすすめグレード……LS500・Iパッケージ
ハイブリッドは燃費向上率が低く、ツインターボを推奨する。Iパッケージが割安だ。
LS並みの広い室内を誇る高級セダン:レクサス ES
全長が約5mのLサイズセダンで、前輪駆動を採用したから、車内はLS並みに広い。オーナーが後席に座る用途にも適する。
乗り心地も上質で、直列4気筒2.5Lハイブリッドにより、静かな走りと低燃費を両立させた。従来のLサイズセダンに親しんだユーザーにも馴染みやすい。プレミアムブランドのLサイズセダンでは価格も割安だ。
●おすすめグレード……300h
602万円の300hが買い得だ。パーキングサポートブレーキを6万7100円で装着する。
今や希少となったFRスポーツセダン:レクサス IS

後輪駆動のセダンだが、全長は4710mmと比較的短い。最小回転半径も5.2mに収まり、混雑した街中でも運転しやすい。後輪駆動とあって、前後輪の重量配分もバランスがよく、セダンは後席とトランクスペースの間に骨格が入るから、ボディ剛性も確保しやすい。
優れた小回り性能との相乗効果で、曲がりくねった峠道を安心してスポーティに走れる。
パワーユニットは、直列4気筒の2Lターボと2.5Lハイブリッドを用意する。
ISの現行型は発売から12年を経過するが、2020年にビッグマイナーチェンジするなど数回にわたる変更を受けて、走行安定性と乗り心地のバランスを向上させた。熟成度の高さも魅力だ。
●おすすめグレード……300h Fスポーツ
スポーティ感覚と低燃費、価格の割安度を考えるとハイブリッドの300h Fスポーツだ。






















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