かつてアルピナを世に知らしめた名門のボーフェンジーペンが、自らの名を冠して新ブランドを立ち上げた!! その記念すべき第1弾は、イタリアの老舗デザイン業者ザガートとのコラボレーションモデル。これ、ファンにはたまらない組み合わせだって!!
文:ベストカーWeb編集部/写真:Bovensiepen
【画像ギャラリー】漂う大人の色気がムンムン!! ボーフェンジーペン・ザガートのすべてが完璧すぎる!!(54枚)画像ギャラリーボーフェンジーペン×ザガートによる芸術作品
2025年5月末、イタリア・コモ湖畔で開催されたフオリコンコルソ。その場に居合わせた自動車ファンが、足を止めた。見る者すべてを圧倒する存在感を放つ1台。その名はボーフェンジーペン・ザガート。
かつてアルピナを率いた名門ボーフェンジーペン家が新たに立ち上げたブランドであるボーフェンジーペン。そのファーストモデルに、イタリアの名門であるデザイン業車のザガートがデザインを提供。これはただの新型車ではない。浪漫と“技術”が手を取り合った、まさに現代のコーチビルディングの結晶なのだ。
「DNA同士を融合させれば、より強いDNAになるはずだ」。ザガート社の3代目、アンドレア・ザガートは語る。
このクルマが持つオーラは、まさにその言葉通り。ロングノーズ・ショートデッキの美しいプロポーション。Bピラーを廃した滑らかなサイドライン。そしてザガートの代名詞とも言えるダブルバブルルーフ。すべてが芸術的だ。
フロントマスクには削り出しのステンレスグリル、低く構えたヘッドライト。リアには彫刻のようなディフューザーと、チタン製の2本出し×2のエグゾーストが存在感を放っている。
これぞアダルト向きGTカー
「美しいだけのクルマでは意味がない」そう語るのは、ブランドを率いるアンドレアス・ボーフェンジーペン。そう、クルマの中身も凄まじい。
搭載されるのは3L直6ターボエンジンで、最高出力はなんと611PS、最大トルクは700N・mを発生。0-100km/h加速は3.3秒、最高速度は300km /hオーバーと、脅威のパフォーマンスを誇る。
足回りにはボーフェンジーペン製スポーツサスペンションとビルシュタイン製のダンパー、そして鍛造20インチホイール。さらにはアクラポヴィッチと共同開発したチタン製エキゾーストが、官能的なサウンドを奏でるのもポイントだ。
ボディはほぼ全体がカーボンファイバー製。製造はすべてドイツ・バイエルン州ブーヒローにあるマニュファクトリーで行われ、1台につき250時間以上をかけて組み上げられている。
インテリアも抜かりがなく、手縫いのラヴァリーナレザー、削り出しのアルミ製パドルシフター、そして職人技が光る1台ごとのシリアルプレート。希望すれば、内装全体をラヴァリーナでカスタマイズすることも可能だという。
納車は2026年第2四半期を予定。価格や生産台数は、2025年第4四半期に発表される。1台1台がオーナーのためだけに作られる、珠玉のグランツーリスモ。今後この新星ブランドがどんなモデルを送り出していくのだろうか。
ただ速いだけではない。美しく、そして人の心を震わせるクルマ。ボーフェンジーペン・ザガートは、そんなクルマ本来の魅力を静かに、けれど、力強くも語りかけてくている。



























































コメント
コメントの使い方売値は超高額でもいいから、こだわり抜けるというブルジョア市場が確立したお陰で
作り手が理想をひたすら追求する、我々とは一切縁の無い車というのが、大量につくられるようになりました。
見た目の素晴らしさを、せめて写真だけでも、見られるだけで満足するしかないですね