6月25日、中国の東風汽車と日産子会社の日産(中国)投資公司が、輸出を手がける合弁会社を設立すると発表した。となると気になるのは現地で大人気の日産車「N7」の行方。中国で2万台の予約を集めたこのクルマ、日本にも導入されるんじゃなかろうか!?
文:ベストカーWeb編集部/写真:東風日産
【画像ギャラリー】ライトがアニメーションする! 至れり尽くせりのN7を見て!(19枚)画像ギャラリー輸出強化のための新会社、資本金は10億元!
2025年6月25日、東風汽車と日産の中国法人「日産(中国)投資公司(NCIC)」が合弁会社の設立契約を締結した。新会社の資本金は10億元(約200億円)で、出資比率は東風が40%、日産が60%。中国国内で設立され、今後28年間にわたって運営される予定だ。
この新会社の目的は、完成車や部品、アクセサリー類を海外市場へ輸出すること。両社の資金力とサプライチェーンの強みを活かし、グローバル展開を加速させるねらいだ。会社設立の背景には、輸出市場の競争力強化と収益多角化への戦略的な判断があると見られる。
この動きを耳にした瞬間、ベストカーWeb編集部で話題となったのが、中国市場で話題沸騰中の新型EV「N7」の存在だ。
N7は自動運転ベンチャー「モメンタ」と組んだ高度なADASを搭載するうえ、0-100km/h加速はわずか3.9秒とスポーツカー顔負けの俊足ぶりを誇る。いっぽうで居住性にも優れ、広大な室内空間と高い静粛性、上質なインテリア仕上げなども大きな魅力だ。
にもかかわらず、N7は非常に安価で現地価格は11万9900~14万9900元(約240万~300万円)。その効果もあって発売からわずか1カ月半で予約台数は2万台を突破するなど、注目度は桁違いだ。
まずは東南アジアへ輸出か?
さて、そんなN7は日本に来るのだろうか。日産(中国)投資公司に問い合わせてみたが、ノーコメントという回答だった。
以下はベストカーWebの予想だが、N7はまず東南アジアの左ハンドル圏であるベトナムやフィリピンへ輸出され、その後、同諸国の右ハンドル圏やオセアニアへ進出すると考える。
右ハンドルが用意されれば次はいよいよ日本! と考えがちだが、中国と日本では車両の各種基準やユーザーの嗜好が異なるため、すんなり導入とはいきそうもない。残念ながら未知数という粋を出ないようだ。
とはいえ、輸出企業の立ち上げは中国製日産車のグローバル化を意味する。機能よし、価格よし、人気よしの三拍子揃ったN7が、日本の道を走る日を待ち望まずにはいられない!





















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