アストンマーティンが、伝統の名を冠したハイパフォーマンスモデル「VANTAGE S」を発表。680PS・800Nmという圧倒的なパワーと、洗練されたシャシーセッティングにより、ドライビングの歓びがさらに進化。走りの本質を求めるクルマ好きにとって、見逃せない一台だ。
文:ベストカーWeb編集部/画像:PRTimes
「S」の名にふさわしい最強VANTAGEが誕生!
英国の名門アストンマーティンが、スポーツカーの代名詞「VANTAGE」にさらなる高みを与える新型「VANTAGE S」を発表しました。その魅力は、単なるパワーアップにとどまりません。「S」の称号を与えられたこのモデルは、まさに”スポーツカーの本質”を追求した究極の一台。
680馬力×800Nm! パフォーマンスの常識を塗り替える
新型VANTAGE Sには、アストンマーティン自慢の4.0L V8ツインターボをさらに強化したユニットを搭載。最高出力680PS、最大トルク800Nmという驚異的なスペックは、既存のVANTAGEのイメージを完全に凌駕します。
これにより、0-60mph加速はわずか3.3秒(0-100km/hは3.4秒)をマーク。フロントエンジンのラグジュアリー・スポーツカーという枠を越え、まさに“スーパーカー領域”に突入したといえるでしょう。
エンジンレスポンスも、ドライブバイワイヤのスロットルマップが刷新されたことで、よりダイレクトで正確なフィーリングを実現。まるでアクセルペダルがドライバーの意思を読み取っているかのようです。
「乗り味」も極まる! エンジニアがこだわった足まわり
アストンマーティンのシャシーエンジニアたちは、単なる剛性強化にとどまらず、「ドライバーとクルマの一体感」を追求。特に注目なのは、リアサブフレームをラバーブッシュではなくボディに直接固定したこと。これにより、ステアリングの応答性が格段に向上しています。
さらに、トランスミッションマウントの剛性を10%低下させ、低速域の乗り心地も改善。サスペンションセッティングも緻密にチューニングされ、街乗りからサーキットまで幅広いシーンで高次元の走りを提供します。
内外装はまさに“アート”──性能美とクラフトマンシップが融合
ボンネット中央のブレードやリアのリップスポイラーといったエアロパーツは、性能向上に貢献しながらもデザインとしての完成度も高く、見る者を魅了します。
一方インテリアも圧巻。「S」のロゴは2500針超のステッチで施され、手仕事の温もりが随所に感じられる仕上がり。アルカンターラやレザー、カーボン素材が織りなす空間は、ラグジュアリーとスポーツの究極の融合といえるでしょう。
加えて、ロータリースイッチやシートベルトなど、随所に施された赤やシルバーのアクセントが、走りの高揚感を演出します。
過去の「S」から未来へ──継承と進化
VANTAGE Sは、2004年のVanquish Sをはじめ、V8/V12 Vantage SやRapide Sといった“走りに特化したSモデル”の血統を継ぐ存在。その起源は、1953年のレーシングカーDB3Sにまでさかのぼります。
今回の新型は、その伝統に敬意を払いながらも、現代の技術と美意識を凝縮。グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでのダイナミックデビューは、その実力の片鱗を世界に知らしめました。
アストンマーティンVANTAGE Sは、伝統と革新が融合した“走りの結晶”です。スペックや技術の高さだけでなく、クラフトマンシップと感性に訴える魅力が詰まったこのモデルは、まさに“本物のスポーツカー”を求めるドライバーにふさわしい選択肢といえるでしょう。
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