アイルトン・セナやゲルハルト・ベルガーが1990年に乗った栄光のHonda RA100E V10エンジンのうち、セナの個体がなんとオークションに登場! HRCが立ち上げたメモラビリア事業の目玉アイテムとして、今年夏にアメリカで出品されます!
文:ベストカーWeb編集部/画像:ホンダ
【画像ギャラリー】ホンダが世界に遺した足跡! 1990年アイルトン・セナもうひとりの「相棒」がふたたび目を覚ます!(5枚)画像ギャラリーF1の歴史に刻まれた名エンジンがあなたの手に?
数々の伝説とストーリーを築きあげてきたホンダ・レーシング(HRC)。そのHRCが2025年8月15日に米・カリフォルニア州カーメルで開催されるボナムス・クエイル・オークションで歴史的なF1エンジンを分割し出品することを発表した。
歴史的なF1エンジンとは、もちろん「音速の貴公子」アイルトン・セナが乗ったMcLaren MP4/5B搭載のHonda V10エンジン「RA100E」のこと。オークションに出されるのは、アデレードで行われたオーストラリアGPで最後にセナが使用したV805号機のもの。
本来であれば、こうしたエンジンは解析のために分解検証し改良に活かされたのちに、廃棄されることも多い。しかし本機は、1991年のV12エンジン開発という運命のいたずらも重なって、倉庫に眠り続けていた。まさに何重の意味での奇跡的なエンジンだったのだ。
世界中のファンの前でセナ・ホンダふたたび
今回、出品されるにあたって、エンジン一基分の構成パーツ(カムシャフト、カムカバー、ピストン、コンロッド……などなど)はHRCの熟練メカニックが分解し、展示ケースに収められることになった。さらに当時のエンジンであることを証明するオリジナル認定証まで付く。
出品の場は、アメリカ・カリフォルニアのモントレー半島で毎年8月に開催される「モントレー・カー・ウィーク」。その中でも格式高いボナムスのオークションで出品される。
「モントレー・カー・ウィーク」はおよそ一週間にわたって、オークションやヒストリック・カー・レース、パレードが行われる。伝説の名機が世界中のクルマファン、F1ファンの前でふたたび日の目を見るのだ。
HRCは、2025年4月より、メモラビリア事業をスタートさせている。過去の貴重なレースマシンやエンジン、その部品などを販売し、世界中のレースファンやコレクターに本物のモータースポーツの歴史の一部を所有する機会を提供することを試みている。
今回のセナのV10エンジンはその事業の第一弾となっている。







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