愛知県の自動車部品メーカーアイシンが「沖縄ゆいまーるプロジェクト」に新たに参画。交通事故削減と地域活性化を目的に、AIとLBS技術を駆使した実証実験を展開する。観光と安全を両立する未来の移動の形が沖縄で始まろうとしている。
文:ベストカーWeb/画像:PRTimes、Adobe Stock(トビラ写真=Janice@Adobe Stock)
移動の未来をつくるのは観光地から?
自動車部品メーカーアイシンは、産官学連携による「渋滞回避による交通事故削減、周遊促進によるユーザーの観光体験価値向上と地域活性化の検証」を2025年10月から開始すると発表しました。
同社は、般財団法人トヨタ・モビリティ基金や沖縄県警察本部など産官学9つの組織との連携している「沖縄ゆいまーるプロジェクト」に2025年4月より参画しており、渋滞回避による交通事故削減、地域活性化への貢献をめざしています。
本プロジェクトは、産官学それぞれの持つ交通事故や車両データから、危険エリアの特定や交通事故の未然防止策を講じることを主な目的としています。同時に、レンタカーの車載アプリを分析することで、観光振興や渋滞緩和に取り組み、地域に根ざした交通安全体制の確立を目標としています。
業界の垣根を超えて沖縄の交通課題を解決へ どれだけうまくいく?
アイシンの強みは、カーナビで培った位置情報や地図、交通情報に関する技術やAI技術。その強みを活かして開発されたスマホアプリで渋滞回避による交通事故削減、周遊促進によるユーザーの観光体験価値向上や地域活性化の検証を各社および連携大学と行う予定です。
この取り組みでは、トヨタの高精度交通情報とJTBの観光コンテンツも連携し、2025年10月から12月の3ヶ月間、トヨタレンタリース沖縄の利用者を対象に本島全域で展開されます。
良くも悪くも近年にわかに提唱されてきた産官学連携。思考様式も風土も異なる3業界の試みが、どれだけ成功するのか注目です。


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