2025年は、名作映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の初回作公開から40年目に当たる。その象徴ともいえるデロリアンDMC-12が、走行わずか約1万9000kmという極上コンディションでオークションに登場した。果たしていくらで落札されたのだろう。1億円とかいっちゃうのか……?
文:ベストカーWeb編集部/写真:Collecting Cars
【画像ギャラリー】大量画像! 映画の気分でデロリアン出品車をチェック!(27枚)画像ギャラリー走行たったの1万9000kmのデロリアン!
1981年式デロリアンDMC-12といえば、 brushed stainless steel(ブラッシュド・ステンレス)仕上げのボディにガルウイングドア、そして映画でのタイムマシン仕様で世界中のクルマファンを虜にした存在だ。
デザインはジョルジェット・ジウジアーロ率いるイタルデザインが手がけ、ジョン・デロリアンのビジョンのもと誕生。未来志向のスタイルと80年代らしい冒険心を体現したモデルである。
今回出品された個体は、米ペンシルベニア州で新車登録された後、2015年に英国へ。現在のオーナーが3年間にわたり大切に維持し、2025年7月にも定期点検を受けたばかり。オドメーターの数字はたったの1万1891マイル(約1万9000km)という低走行だ。
搭載するのは自然吸気2.8L V6エンジンで、珍しい3速AT仕様。全生産台数の3分の1ほどしか存在しないレアな組み合わせだ。
映画40周年にふさわしい逸品
コレクションの主催者であるエドワード・ラヴェット氏(Collecting Cars創業者)も、「このクルマはスクリーンから飛び出して人々の記憶に刻まれた稀有な存在」と語る。
40周年の節目に市場に登場したこと自体が特別であり、コレクターだけでなく幅広い世代に響く存在感を放っている。映画とともに青春を過ごした世代も、これから知る若い世代も、手に入れた瞬間に“時を超える”感覚を味わえることだろう。
さて、気になるオークションの結果だが、世界中から入札可能な形式で行われ、注目の中で幕を閉じた。その結果は…4万5000英国ポンド(約880万円)! えー思ったより全然安いじゃん!?
昨今の目まいがするような旧車価格の高騰を考えると、激安ともいえるこの数字。たしかにデロリアンには名門に求められる歴史やとびきりの性能は存在しないが、それでも「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の感動が胸に焼き付いている人にとって、このクルマの価値は無限大のはず。
個体の写真を見ると、インテリアに難ありな様子だが、エンジンなどは構造もシンプルなだけに、意外にメンテナンスもラクチンそう。ひょっとしたら、デロリアンは今どき、“買い”なのかもしれない。





























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