交通事故の背景には「操作ミス」よりも「判断の遅れ」があると指摘されています。そこで、東京ドライビングサポートが、ペーパードライバーや高齢者を対象に「危険予測力」を鍛える実走型トレーニング講習を開始しました。運転の怖さを「想像力」で克服する新たな取り組みに注目です。
文:ベストカーWeb編集部/画像:Adobe Stock(トビラ写真=metamorworks@Adobe Stock)
事故の原因は判断の遅れや想像力の欠如!?
東京都内を拠点にペーパードライバー講習を展開する「東京ドライビングサポート」は、2025年8月から「危険予測力」をテーマにした講習を新たに開始しました。
交通事故の要因として見逃せないのが「判断の遅れ」や「危険予測力の欠如」。警察庁の統計でも、「安全不確認」や「予測の誤り」が事故原因の上位を占めています。
そうした状況に鑑み、ペーパードライバーがリスクを見落としかねない交差点や駐車場、住宅街、商業地といった日常的な環境での実地走行を行いながら、危険予測力を養う講習が登場しました。
また、危険を予測しなければならない場所では講師が都度声をかけることで、ドライバーに考えながら運転させる能力を身につけさせるのもポイント。もちろんベテラン講師からの改善点やフィードバックももらえます。
4つのステップで安全運転技術をしっかり身につける!
講習は全部で90分。4つのステップで行われ、「ヒアリング」→「ウォームアップ走行」→「危険予測トレーニング」→「講評」という流れ。
「ヒアリング」では、受講者が不安に感じている部分やブランク年数を聞いたうえで、講師が実走ルートを組み立ててくれます。
「ウォームアップ走行」は、運転の感覚を取り戻すためのステップです。この時も、いま自分の目線がどこにあるか、なにを考えているかを声に出しながら行うため、講師がそれをもとにドライバーのクセを見抜いてくれます。しかも、その場でフィードバックがもらえるとのこと。
そしてメインとなる「危険予測トレーニング」は、リスクの高い場面を組み合わせて、実際に想像しながら、行動できるよう訓練するステップです。たとえば住宅街では、歩行者・自転車の急な飛び出しを想定したり、市街地では信号や交差点での動き、バス・タクシーによる急停車などのシチュエーションを考えた動きが身につくようなトレーニングを行っていきます。
最後に「講評・フィードバック」をもらいながら、あらためて自身のドライビングを振り返ります。
運転のトラウマとももうサヨナラ!
東京ドライビングサポートは、ペーパードライバーや危険予測などに不安を感じている方はもちろん、教習所などでの経験から運転にトラウマを持っている方までも、受講をおすすめする対象に含めています。
運転に対して、不安というだけでなく苦手意識を持ってしまっている方も一度受講してみれば、安全に運転できるようになるのはもちろん、クルマの楽しみを知ることができるようになるかもしれません。
料金は税込1万7000円。対応地域やその他ペーパードライバー向けの各種コース、値段については、東京ドライビングサポートのホームぺージを参照のこと。



コメント
コメントの使い方車の限界挙動を体験してるかどうかは、スムーズで安全な運転に影響多大ですね。
友人の息子さんが免許取ってから数年しても、常におっかなびっくりでギクシャクした運転、むしろ危険だったので
頼まれて彼を横に乗せ、彼の車のフルブレーキングや限界挙動を体感させました。すると体で車の動き方や、限界までのマージンを理解したのか
その後の運転が劇的に変わってスムーズになったことありましたね。中々自分一人ではできない
メディは盛んに高齢者事故を取り上げ、あたかも事故が多いかのような情報操作して、免許返納とばかり煽りますが、実際重大事故件数は、高齢者以外のほうが多いという事を流すべき。記事内容にあるようにいきなり返納ではなく、高齢者に実技訓練を受けさせ、改めて判断力を身につけさせることも必要だと思います。