バイク用品メーカーのデイトナが、岩手県大船渡市と「観光パートナー協定」を締結しました。三陸の美しい景観を背景に、全国ライダーの交流拠点づくりを加速。地域活性化とライダー文化を融合させた取り組みに注目です。
文:ベストカーWeb編集部/画像:PRTimes
三陸のにぎわい拠点、大船渡がライダーを迎える
株式会社デイトナ(本社:静岡県森町)は2025年7月31日、岩手県大船渡市と「観光パートナー協定」を締結しました。これにより同社が展開してきたライダー誘客プロジェクトと、大船渡市の観光施策が一体となり、ツーリングライダーにとって見逃せない新拠点が誕生します。
大船渡市は、豊かな自然、三陸の海の幸、歴史ある文化を誇る東北有数の観光地。2023年には「バイクの駅 大船渡」を開設し、無料休憩所としてライダーが集う場を提供。2024年度には2300名を超える来訪者を記録し、2025年度も前年比26%増と右肩上がりで注目を集めています。
こうした背景を踏まえ、デイトナの発信力と知見を活かしながら、さらに広範なライダー誘致を進めていくのが今回の協定です。
デイトナの取り組みと新たな試み
デイトナはこれまでも「朝活Cafe」など、バイクを通じた交流イベントを各地で開催し、ライダー文化を根付かせてきました。今回の協定は、同社として初めての地方自治体との連携。観光協会や商工会単位ではなく「市」と直接結ぶことで、より包括的な取り組みを実現します。
2025年8月からは、デイトナ主催のデジタルスタンプラリー「茶ミスタ☆ラリー」と連動した「大船渡まちめぐりライダースタンプラリー」を展開。
市内4カ所のチェックポイントを巡り、デジタルとリアルの両方で楽しめる仕掛けが用意されています。ツーリングの目的地として、ライダーの訪問意欲を高める仕組みです。
ベストカーWeb的視点:バイク文化と地域再生の融合
クルマやバイクが「移動の手段」から「ライフスタイルの中心」へと変わりつつある今、今回の協定は単なる観光施策にとどまりません。大船渡市が進める復興とにぎわい創出の流れに、バイク文化が組み込まれることで、ツーリングが地域経済の新たなエンジンとなる可能性があります。
ライダーにとっては、新たなツーリング先の魅力を発見できるだけでなく、地元の人々との交流や地域グルメとの出会いが待っています。「走りを楽しむ」ことに加え、「人と地域をつなぐ」バイク旅がここから広がっていくでしょう。


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