日産「新型ルークス」の注目ポイントは、随所に散りばめられたデザインモチーフだ。しかもそのテイスト、往年の名車「キューブ」を思わせる雰囲気まで漂っているのだ!
文・ベストカーWeb編集部/写真・奥隅圭之、日産
軽自動車最大級の“広さ”をデザインで表現
今回フルモデルチェンジを果たした新型ルークス。デザイナーによれば「軽規格のなかで、いかに“最大限の大きさ”を表現するか」がテーマだったという。
そのカギとなるのが、随所に採用された“かくまる四角”だ。
まず目に入るのはボディデザイン。四隅の角をあえて丸め、そのカーブに沿ってヘッドライトを配置。これにより、ただ平面にライトを置くよりも横幅感を強調でき、しかもどこか愛嬌のある表情を見せる。
この“かくまる四角”は、ヘッドライトやリアコンビネーションランプ、ドアハンドル、ホイールにまで散りばめられている。シャープな直線ではなく、丸みのある角が醸し出すのは、広さと大きさ、そして温もりや遊び心だ。
Vモーショングリルを脱ぎ捨てた!?
従来モデルのハイウェイスターは、日産のアイコンでもあったVモーショングリルを採用していた。だが新型ルークスは、その“顔”を手放した。
もちろん、よく見ればわずかにVっぽさは残っている。しかし「あの強烈なV顔」は過去のものとなり、現行セレナとも一線を画す新しい表情が生まれているのだ。
さらに注目したいのは、ヘッドライトとの一体感を持たせたフロントグリル。ここにも“かくまる四角”が活かされており、人気を博した2代目「キューブ」(前期型)のDNAを感じさせる。思わず「おっ」と唸る人も多いのではないだろうか。
インテリアにも“かくまる四角”が潜んでいた!
新型ルークスの“かくまる四角”は、外装だけにとどまらない。ヘッドレストやスピードメーターといった内装パーツにも採用されている。
メーターといえば「丸」が定番。しかしルークスはあえて“かくまる四角”に! これには「ここにまでこだわったか!」と編集部も思わず唸った。
細部まで抜かりないこのデザインワークにこそ、新型ルークスにかける日産の本気度がにじみ出ている。
新型ルークスのデザインテーマは“かくまる四角”。シンプルだけど一度見れば忘れられない独自性がある。このこだわりが、かつての「キューブ」のように、長く愛されるデザインへとつながっていくのではないだろうか。









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