夏の強烈な日差しはボディだけでなくヘッドライトも劣化させる。最近多く見かけるのが、ヘッドライトが黄ばんだクルマ。黄ばんだレンズは見た目が古くなるだけでなく、夜間の視認性や車検にも影響大。実は市販の専用クリーナーを使えば、2000円前後で手軽に透明感を取り戻せるのだ。たった2000円で黄ばみが取れるなら、早くやるべし!
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、Adobe Stock(トビラ写真::smuay@Adobe Stock)
ヘッドライトはなぜ黄ばむのか?
クルマのヘッドライトは、1990年代後半から「ガラス製」から「ポリカーボネート製」へと主流が移行した。軽量化やデザインの自由度向上、コスト面の利点が理由だが、その反面で黄ばみやすいという弱点がある。ヘッドライトの黄ばみの主な原因は以下の3つ。
1:紫外線の影響
炎天下ではUVが直接ヘッドライトに当たり、樹脂表面のコーティングが劣化。結果として黄変が進行する。
2:熱による劣化
エンジンやヘッドライト自体の発光熱が内側から影響し、樹脂の分子構造を変化させる。
3:酸化・汚れの付大気中の酸素や排ガス、油膜などが付着し、時間とともに黄ばみが顕著になる。
つまり、「炎天下で放置」するほど進行は早くなるというわけだ。
車検に通らないってほんと?
結論から言えば、ヘッドライトの黄ばみは車検不適合の原因になる。理由は光量不足。黄ばんだレンズは光を遮り、夜間走行時の照射距離が短くなるため、安全性に直結する。国土交通省が定める「前照灯の基準」を満たさなければ車検は通らないのだ。
実際、整備工場では「光度不足で再検査」となるケースが増加している。特に年数の経ったクルマを所有する方にとって、黄ばみ対策は車検を通すうえで避けて通れないポイントだ。
市販クリーナーで黄ばみは落ちるのか?
さて、気になるのはヘッドライトの黄ばみは「自分で落とせるのか?」という点です。結論から言えば、2000円程度の市販クリーナーで十分に改善可能だ。
軽度のくすみなら100円ショップの重曹やクエン酸である程度落ちるが、しっかり黄ばんでしまったものには専用のクリーナーで落とすしかない。まずはSOFT99からヘッドライトの黄ばみを落すクリーナーと撥水コート剤という2液仕上げタイプの「眼神ヘッドライトリフレッシュ」を紹介したい。
この製品は、ヘッドライトへのダメージを配慮した専用処方による溶解効果をプラスし、研磨作業の負担を軽減した「眼神のクリーナー」と、クリア感を付与し黄ばみ・白ボケの再発生を長期間抑制する「眼神のコート」による、2液仕上げタイプとなる。
クリーナーを一新し、研磨と溶解を組み合わせたダブルアクション方式を採用することで、黄ばみや白ボケを効果的に除去。溶解成分を追加したことで、従来品と比べ研磨作業時の負担を軽減し、より効果的かつ正確な下地処理を実現。ちなみに黄ばみを落す溶液を塗るだけで落とすタイプは、マスキングが必要だがこの製品はマスキングはいらない。
下地作りには効果的とのこと空気中の水分と反応して硬化する「反応硬化型コート剤」が、ヘッドライト表面に透明度と光沢感を与え、より膜厚でムラなく簡単に仕上がるという。その効果は約6カ月。コーティング表面は撥水層を形成するので、雨や汚れを寄せ付けないとのこと。
施工する前に、あらかじめヘッドライトの汚れやホコリなどをキレイに洗い、水滴を拭き取る。コーテ ィング施工をしている場合は除去する必要がある。
まずは眼神クリーナーをよく振り、「青スポンジ」の黒い面を液に適量つけ、黄ばみや白ボケなどがしっかり取れているか確認しながら磨いていく。
磨き終えたら「専用不織布」を水で濡らしてしっかりと絞り、磨いた箇所をキレイに拭き取り完全に乾燥させる。ここで黄ばみや色ボケが残っている場合はクリーナーで磨くのを繰り返す。
「眼神のコート」を「黄スポンジ」の白い面全体にしっかりと染み込ませ、塗り筋が残らないよう一定方向に一度塗りで仕上げる。液は適時追加し、全面を塗り終えたら完了。
注意事項としては眼神のコート塗布後24時間は触ったり、濡らしたりしないこと。塗りムラなどがひどい場合、硬化前の「眼神のコート」は「99工房シリコンオフ」(別売)で除去できる。
















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