クルマの真の魅力と実力は雪道に出る!? 現行車で楽しかったクルマたち

クルマの真の魅力と実力は雪道に出る!? 現行車で楽しかったクルマたち

 日々多くのクルマに乗り、それらを的確に評価している世の自動車評論家の皆さん。そんな「プロの目」から見て、よかったと思うクルマと、やや期待外れだったクルマを選んでいただいた。斎藤 聡氏が最近乗った「よかったクルマ」は!?

※本稿は2025年8月のものです
文:斎藤 聡/写真:日産、マツダ、トヨタ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2025年9月10日号
※諸元内の「M」はモーターです

【画像ギャラリー】雪道で魅力再発見!! 自動車評論家・斎藤 聡氏が「最近乗ってよかったクルマ」(16枚)画像ギャラリー

斎藤 聡氏が選ぶ「よかったクルマ」3台

日産 フェアレディZ(549万7800~930万2700円)。全長4380×全幅1845×全高1315mm、3L、V6ターボ(405ps/48.4kgm)
日産 フェアレディZ(549万7800~930万2700円)。全長4380×全幅1845×全高1315mm、3L、V6ターボ(405ps/48.4kgm)

●日産 フェアレディZ
●マツダ CX-60
●トヨタ クラウンエステート

 この春、雪上を試乗する機会があって、改めて“楽しい!”と感じたのがフェアレディZ。

 氷上だとどうしてもクルマのバランスと我慢が運転のすべてになってしまいますが、雪上だとアクセルのコントロールの幅がぐっと広がり、Zの弱アンダーとアクセルの早開き改善で久々にパワフルなFRを自由自在に操る楽しさ(安心感含む)を感じることができました。

 もう一台、雪上でその出来のよさを再認識したのがCX-60でした。後輪駆動ベース4WDならではの舵の利きのよさに改めて感心。雪上でクルマがひとまわりコンパクトに感じられる人車一体感はマツダの一貫したクルマ作りの魅力です。

 実はクラウンシリーズは、ボクの中で今ひとつしっくりこないシリーズでした。しかし、エステートの登場で、改めてクラウンの全体像が見えた気がします。

 セダンにはFRのテイストをあえて残しながら、ほかのモデルでは車種ごとに駆動方式を最適化。

 これまで培ってきた上質な乗り味を武器に、新規のクラウンユーザーの開拓・獲得が狙いということなのでしょう。エステートに乗って、それを納得させる高級感と質の高い乗り味を感じました。

●残念だったクルマ……スバル フォレスター(404万8000〜459万8000円)

 ほぼ言いがかりですが、残念なのは出来過ぎなところ。フォレスターでなければならない点が1点欲しかった。

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