日頃から多くのクルマに乗っている自動車評論家の皆さん。それらを的確に評価する「専門家の視点」で、よかったと感じたクルマと、残念と感じたクルマを選んでいただいた。山本シンヤ氏が最近乗った「よかった」&「残念」なクルマは!?
※本稿は2025年8月のものです
文:山本シンヤ/写真:スバル、トヨタ、レクサス、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2025年9月10日号
※諸元内の「M」はモーターです
山本シンヤ氏が選ぶ「よかったクルマ」3台
●スバル フォレスター
●トヨタ GRスープラ
●レクサス LS
まずはフォレスター。飛び道具はないものの、素直に「クルマとしていいよね」と言える仕上がり。S:HEVは余裕すら感じるパフォーマンス、ターボは従来モデルに対してシャキッと目覚めたかのような元気なフィーリングが魅力。
熟成されたフルインナーフレーム構造SGPと動き始めにこだわってチューニングされたサスの相乗効果で、真の意味で「オン・オフ両刀」の走りを実現。誰にでも安心して薦められる一台です。
続いて、GRスープラA90ファイナルエディション。限定ですが「量産車以上レーシングカー未満」と言っていいほど手が込んだ本気仕様。
見た目は完全にサーキットスペックですが、その走りはベースモデルの走りの“純度”をよりピュアに高めたモノ。GRスープラのキレ味はそのままに路面に吸いつくような懐の深いコーナリングが可能。これぞ理想/究極/最高のGRスープラです。
そして最後はレクサス LSの2024モデル。デビュー時は乗り心地に厳しい意見が炸裂しましたが、長年の改良で「走り」と「快適性」のバランスが整いました。これなら最新のメルセデスやBMWとガチで比べても負けないレベルでしょう。
ただ、欲を言えばデビュー3年目でこうなってほしかった。見た目は今や貴重な低車高セダンがカッコよく見えます。
●残念だったクルマ……レクサス RX(668万円〜903万円)
サス改良とDRS装着でキビキビ感はアップしたが、RXの個性・旨みだった「重厚、ゆったり」が薄まったのはガッカリ。

















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