R32にランエボに……名車が続々登場!! 1989年以降は最高すぎた件

R32にランエボに……名車が続々登場!! 1989年以降は最高すぎた件

 1960年代から1970年代、そして1980年代と、レースでのニーズや人々のくらしに合わせて高性能化を遂げてきた日本の自動車。そしていよいよ、あの黄金の1989年がやって来る!! 現在に繋がる「日本車セカンドステージ」の幕開けだ!!

※本稿は2025年8月のものです
文:片岡英明/写真:日産、マツダ、三菱、スバル、ホンダ、トヨタ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年9月26日号

【画像ギャラリー】海外が羨む名車も誕生!! 高性能車が覇権を競い合った1989年の日本の自動車……そして現在へ!!(24枚)画像ギャラリー

そして……あの1989年がやってくる!

日産 スカイラインGT-R(1989年登場〈R32〉)。名機RB26DETTを搭載し、異次元の走りを実現したR32〜R34スカイラインGT-R
日産 スカイラインGT-R(1989年登場〈R32〉)。名機RB26DETTを搭載し、異次元の走りを実現したR32〜R34スカイラインGT-R

 昭和から平成に切り替わる1989年はヴィンテージイヤーだ。日産はスカイラインGT-Rを復活させた。第2世代のGT-RはDOHCツインターボと電子制御トルクスプリット4WDのアテーサE-TSにより異次元の走りを実現する。

 税制改革もあり、これ以降は2Lを超え、3L・V6DOHCターボのモンスターが次々に登場した。日産のZ32型フェアレディZを筆頭に、三菱 GTOやユーノスコスモが続いた。これらは280ps自主規制を生むほど走りは刺激的だ。

 1990年秋にアルミボディにDOHC VTECエンジンを組み合わせたミドシップスポーツのホンダ NSXが鮮烈なデビューを飾り、1991年にはロータリースポーツのRX-7が新世代へと生まれ変わった。

 だが、1990年代の真の主役は、DOHCターボに4WDシステムを組み合わせ、異次元の走りを見せた4WDスポーツだ。WRC参戦が引き金となり、ランサーエボリューションとインプレッサWRX STIがブームをけん引している。

三菱 ランサーエボリューション(右・1992年登場。写真のランエボVIは1999年登場)と、スバル インプレッサWRX-STI(左・1994年登場)。WRC、ロードカーの両方で覇権を競い合ったランエボ&インプ。日本車史上最も激烈なライバル関係が互いを進化させた
三菱 ランサーエボリューション(右・1992年登場。写真のランエボVIは1999年登場)と、スバル インプレッサWRX-STI(左・1994年登場)。WRC、ロードカーの両方で覇権を競い合ったランエボ&インプ。日本車史上最も激烈なライバル関係が互いを進化させた

 もうひとつの潮流は、ホンダのタイプR軍団だ。可変バルブタイミング&リフト機構のDOHC VTECを極限までチューニングし、インテグラやシビックに搭載した。21世紀になるとターボを加えたシビックタイプRへと発展させ、これが今へとつながっていく。

 1990年代にターボパワーによって青春を謳歌したハイパフォーマンスカーは、排ガスや燃費などの環境性能を満たせず、2002年夏に姿を消している。280ps自主規制の封印は解かれたものの、21世紀にふさわしい高性能ターボ搭載車は生まれなかった。

 だが、2007年秋に日産 GT-Rが衝撃的なデビューを飾っている。トヨタもヤマハと共同開発した精緻なV型10気筒DOHCエンジンを積むレクサス LFAを2010年12月に限定発売した。

 どちらもモータースポーツで培った技術を散りばめ、2ペダルで速い走りを実現している。そして名門のスープラとフェアレディZも復活の狼煙をあげた。また、WRCで鍛えたGRヤリスも時代の寵児となっている。

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