メルセデスのベストセラーSUV、GLCがついに電動化された。大胆なデザインと先進のデジタル体験、そして航続713kmという実力を備え、ほぼ同時にデビューしたBMW iX3とは真っ向勝負を交えそうな勢いだ!
文:ベストカーWeb編集部/写真:メルセデス ベンツ
【画像ギャラリー】まさにエレクトリックパワー!! 新しさだらけの新型GLCを見よ!(144枚)画像ギャラリー光るグリルと巨大ディスプレイ、未来感あふれる演出
これまでメルセデスは電動車を「EQ」シリーズで展開してきたが、その戦略をやめ、内燃機関モデルと同じ名前を冠する方針へと転換。その第1号車となったのがこの「GLC with EQ technology」である。
最大の見どころは、ブランドの顔を再定義したフロントグリルだ。クロームフレームに加え、オプションでは942個の発光ドットを仕込んだ「光るグリル」が選べ、中央のスリーポインテッドスターまで輝く。
余談だがメルセデスはこの光るグリルに相当力を入れているらしく、GLC発表の場となったミュンヘン自動車ショーの自車ブース上に巨大なグリルを再現したほどだ。
話をGLCに戻すと、夜間に車両のキーを解除すれば、リアの星形テールライトと連動したアニメーションでドライバーを出迎える演出は、未来的かつ遊び心にあふれている。
室内に足を踏み入れると、幅99.3センチの「MBUXハイパースクリーン」が圧倒的な存在感を放つ。これはメルセデス史上最大のディスプレイで、ラグジュアリーな映画館さながらの体験を提供。
さらに「SKY CONTROL」パノラマルーフが夜空を162個のLEDで照らし出すなど、クルマの中に幻想的な星空が広がる。オプションで世界初の「ヴィーガン(非動物由来素材)認証インテリア」まで用意され、持続可能性のアプローチも抜かりない。
パワフルな走りと便利すぎる充電体験
走りも電動SUVの枠を超える。デビュー時には最高出力360kWを誇る「GLC 400 4MATIC」がラインナップされ、航続距離は最大713kmに達する。街中では俊敏、高速では余裕たっぷり、さらに最大2.4トンの牽引能力を誇るため、キャンプやボート牽引などレジャー用途でも心強い。
充電体験も革新的だ。800Vシステムにより10分で303km分を急速充電可能。加えて「MB.CHARGE」サービスを使えば、事前に充電スポットを予約できるのがポイントだ。
家庭や電力網に電気を戻す「双方向充電」にも対応し、単なる移動手段にとどまらずエネルギーインフラの一部として機能する。
GLCは従来から「万能SUV」として人気を博してきたが、電動版もそのDNAをしっかりと継承。広さ、快適性、そして最先端のデジタル体験を武器に、ほぼ同時にデビューしたBMW iX3との激戦に挑む。新たなベストセラーSUVの戦いが、この2台から始まったといえそうだ。


















































































































































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