ラーメンやカレーが「国民食」と言われるように、クルマにも「国民車」という概念がある。多くの人々に長く愛され続けている存在を意味する呼び方だ。世界の多くの国々にある国民車だが、ここでは日本の国民車を振り返ってみよう。
※本稿は2025年9月のものです
文:ベストカー編集部/写真:スバル、トヨタ、ホンダ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年10月10日号
コンパクトから広々空間へ
国民的スターと呼ばれる人々や、国民的アニメと称される作品がある。「国民的」が意味するもの。それは、幅広い世代に受け入れられ、長く愛され続けていることを指す。
自動車の世界にも「国民車」と呼ばれる存在がある。実用性が高く親しみやすい雰囲気を備え、手に入れやすい価格帯であることが条件とされる。
日本における国民車の先駆けとなったのは、1958年に登場したスバル 360だ。丸みを帯びたデザインから「てんとう虫」の愛称で親しまれ、日本に自動車文化を広める火付け役となった。
その後、より余裕のある走行性能と快適性を備えたカローラが「マイカーブーム」を加速させる。そして現在、日々の生活に便利な軽スーパーハイトワゴンのN-BOXが人気だ。

















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