プロのペイント仕上げと言えば、強制的に熱を加えることで硬化剤入りの樹脂塗料を強固に乾燥させる焼き付けペイントが有名である。利用するペイントの樹脂特性によって乾燥温度はコントロールしなくてはいけないが、そんな温度管理や乾燥時間をわかりやすく簡単に、しかも小型パッケージに詰め込み販売されているのが、カーベック製のCV-Junior(ジュニア)。自家製ペイントの焼き付け乾燥だけではなく、バイクメンテナンスでは「様々な応用」が可能なのも、この機器の特徴と言えるだろう。
文/たぐちかつみ
台所のオーブントースターと同じ操作感!家庭用コンセントが使えるAC100V仕様
嬉しい各種装備。高品質な仕上がりを追求
高温乾燥後のエアーブローで高効率なゴミ除去が可能
- ポイント1・一般缶スプレーのラッカーペイントでも低温焼き付けで塗膜強度が高まる
- ポイント2・ベアリング打ち込み前のエンジン部品の温め作業用としても最適
- ポイント3・決して高精度ではないが、簡易温度計との併用によって狙った温度で乾燥管理できる
頑強なペイントで知られるアメリカKG社製ガンコートペイントの国内総代理店であり、サンメカのあいだでも大好評な結晶塗装缶スプレーの発売元でもあるカーベックから、サンメカ向けで、扱い易い小型多目的乾燥機が発売されている。以前からプロ向けの温風乾燥機CVシリーズをラインナップしている同社だが「もっと小型な商品を取り扱って欲しい」と、サンメカからの要望が多く、また、ペイント乾燥機としてばかりではなく、様々な「趣味向けの道具」として、小型乾燥機に対する需要が高まっていることにも着目した。DIYペイントの普及には、何より「インフラ整備が重要」と考えられるが、この小型乾燥機「CV-Jr(ジュニア)」があれば、様々なバイクいじりを楽しむことができる。
本体のデザインを始め、機能的には台所用の小型オーブントースターと似ているが、CV‐Jrの熱源には一般オーブンのような石英ガラス管ではなく、金属管を採用している。この装備によって、不注意に部品をぶつけても、肝心な熱源が割れてしまうなど、大きなダメージを受けるケースは少ない。温度管理は、付属の別体式温度計の併用によって、よりリニアかつ正確な管理が可能である。プロ向けの機器に魅力を感じているサンデーメカニックが多いのは確かな事実だろう。しかし、経済的にも設置場所的にもリスクが伴う大型商品とは異なり、使わないときには部品棚に仕舞っておくこともできる小型乾燥機は、サンメカペインターには魅力的な商品である。一度使ってありがたさを実感すると、無くてはならない機器になるはずだ。バイクいじり用途以外には、ステンドガラス製作や焼きいも作りにも利用することができる。
詳細はこちらのリンクよりご覧ください。
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自家製焼付塗装が簡単! 小型乾燥機を使えば高品質ペイントが実現可能!【画像ギャラリー】
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