クルマは言うまでもなく精密機械のカタマリ。便利な機能が山ほど装備されているが、使い方を間違えるとさまざまなアクシデントが起きるのはいつの世も機械の常。ここでは「アクセサリーソケット」の正しい使い方を学んでいこう。
※本稿は2025年10月のものです
文:井澤利昭/写真:ベストカー編集部、AdobeStock ほか(トップ画像=decoplus@AdobeStock)
初出:『ベストカー』2025年11月26日号
最悪の場合車両火災の原因に!
喫煙者激減のなか「シガーソケット」は、スマホなどの充電用電源「アクセサリーソケット」として生き残り、現在のクルマには標準装備されている。アクセサリーソケットは後付けのドラレコなど、いろんな機器を使う際の電源としても使えるのが特徴だ。
使用できるのは基本的にはDC(直流)電源に対応した機器のみだが、AC(交流)100Vへと変換できるカーインバーターを併用すれば、掃除機や炊飯器などで使う家庭用コンセントの機器も車内で使えるようになる。
が、その際注意しなければいけないのが、使用する機器の対応電圧だ。国産車の場合、乗用車では12V、トラックなどの大型車では24Vのバッテリーを採用していることが多く、それぞれに対応する機器が異なる。
これを間違えると正常作動しないのはもちろん、機器が壊れたり、最悪の場合は出火する場合もある!
また、使用する機器の消費電力にも注意が必要。複数台の機器を同時接続するための増設アダプターも販売されているが、電気を多く消費する機器を同時に繋げて使用すると許容電力をオーバーし、ヒューズが飛んでしまうことも。
アクセサリーソケットで使用できる電力量は合計120W程度までが目安とされており、家庭内同様、タコ足配線はほどほどが無難だ。
また、使用する機器が古かったりすると、電力量を守っていても発火の危険があるため、異常な熱を感じたら、その機器の使用はすぐやめるべきだ。
●使い方再確認! 使える電圧と消費電力をしっかり把握し、タコ足配線はほどほどにしましょう。








コメント
コメントの使い方最近の自動車のアクセサリーソケットはシガーライター用には使えないと書かれているものが多々あります。
無理に使うと火災になるかもしれません。