かつてはトヨタ カローラとバチバチのライバル関係にあった日産 サニー。日本では2004年に9代目モデルが終売となって以降、その名は途絶えて久しい。一方のカローラは未だにラインナップされているだけでなく、先日開催されたジャパンモビリティショー2025では次世代コンセプトを発表して話題を集めたのも記憶に新しい。果たして日産はサニーの名前を捨ててしまって正解だったのだろうか。
文:小鮒康一/画像:日産、ベストカーWeb編集部
JTCCではシビック、アコードやカローラ、エクシブとも戦った!
サニーも古くはクーペモデルなどをラインナップし、ツーリングカーレースのベースとして活躍するなど若々しいイメージを持つモデルであったが、代を重ねるごとにユーザーの年齢層が高まり、モデル末期にはかなり高齢化が進んでいたという事実があった。
そこで日産はサニーの名前を捨て、同クラスにティーダ/ティーダラティオという新規車種を投入。このモデルは当時の45歳前後の断層の世代をターゲットとし、5ナンバーサイズでありながら広い室内空間と上質なインテリアを持つモデルとなっていた。
実際、ティーダの完成度は非常に高いものだったのだが、セダン版のラティオはサニーの顧客がそのまま流れ、ハッチバックタイプのティーダも見た目の差別化が図られておらず、ユーザーの年齢層は高いままとなってしまったのだ。
若々しいイメージは日本仕様にも欲しかった……
そしてさらに悪手だったのが、2012年のフルモデルチェンジのタイミングでハッチバックタイプのティーダを終売し、ラティオはひとクラス下のマーチをベースとした廉価セダンにしてしまったことで、結局ユーザーは安価なセダンを求める法人か惰性で乗り換えている旧サニーユーザーがほとんどとなってしまったのである。
この頃の経営陣は日本市場軽視の傾向が強かったようで、2代目の海外仕様のティーダは一部地域ではパルサーとして販売されるなど若々しいイメージもあったため、日本市場に投入されなかったことがつくづく惜しまれるところ。
JTCCのライバルアコードは存続、カローラは姿形を変えて進化
一方のカローラは、アクシオのサブネームを与えるなど試行錯誤を続けながらも販売を継続し、2018年に登場した現行型では若々しいイメージのハッチバックタイプのスポーツを先行投入。
フィールダーをツーリングと改名したうえに、人気のSUVモデルをカローラクロスまでも投入して、ホッテストモデルのGRカローラもラインナップした。そうすることで若返りを図り、古臭いイメージを一新。明らかに明暗が分かれる結果となった。
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コメント
コメントの使い方今さら復活させても免許返納の年寄りしか喜ばない。ブランクが長すぎた。