あいもかわらず世界的なブームが続くSUV。力強いルックスや優れた走破性は他カテゴリーの比ではなく、そういった部分に憧れを抱く人も多い。カッコいいクーペや広いミニバンもいいけど、SUVにはそれらにはない独特の魅力があり、ロマンを感じられずにはいられないのだ。
文:木内一行/写真:スズキ、ステランティスジャパン、トヨタ、三菱自動車
【画像ギャラリー】オトナになってもロマンを感じるSUVたち(12枚)画像ギャラリー「SUVとミニバンのイイとこ取りをした個性派」 三菱・デリカD:5
2007年1月に先代スペースギアからモデルチェンジしたデリカD:5。
デビュー19年を迎えながら今でも根強い人気を誇る長寿モデルだが、その秘訣はパジェロ譲りの優れた走破性にある。ミニバンスタイルながらSUV並みの悪路走破性を持つことで独自のスタイルを確立し、それがファンから支持されているのだ。
そして、長いモデルライフのなかでは幾度となく改良やグレード整理が行われ、2WD車やドレスアップ仕様の追加、ミニバンで初めてクリーンディーゼルエンジンも搭載された。
2025年12月にも大幅改良を実施。エクステリアは前後のデザインを刷新するとともに、ホイールアーチモールを装着。新意匠のアルミホイールも斬新だ。インテリアでは8インチカラー液晶のディスプレイメーターを採用したことがトピックとなる。
メカニズムでは車両運動統合制御システム「S-AWC」を搭載したことが見どころ。
これは、電子制御4WD、AYC(アクティブヨーコントロール)、ASC(アクティブスタビリティコントロール)、ABSを連続的に統合制御することで、優れた操縦性と走行安定性、高い走破性を実現するシステムだ。さらに、運転スタイルや走行シーンに合わせた4つのドライブモードも設定。また、運転支援機能「三菱e-Assist」も強化された。
登場から長期間経っているにもかかわらず、いまだに新車販売も好調なD:5。SUVとミニバンのイイとこ取りをした個性派は、「走るシーラカンス」とも呼ばれる初代デボネアが持つ同社のロングセラー記録(22年)を塗り替える日も遠くはなさそうだ。
「圧倒的な走破性と信頼性で支持されるキング」 トヨタ・ランドクルーザー300
他を寄せ付けないオフロード性能と抜群の信頼性を武器に、日本はもとより海外でも人気のランドクルーザー。
現在は300、250、70と3つのシリーズがラインナップされるが、なかでもフラッグシップの300は別格。圧倒的な存在感と迫力はまさに「キング・オブ・SUV」と呼ぶに相応しいものだ。
200の後継として2021年に登場した300は、最新技術を導入してランクルの本質である「信頼性・耐久性・悪路走破性」を継承させつつ進化させたモデル。
ひと言で言うと全面刷新で、シャシーは伝統のラダーフレーム構造を継承しつつ軽量・高剛性の新フレームを採用。ボディ各部にアルミ材を用いることで、約200kgの軽量化を達成している。
パワートレインも新開発で、エンジンは3.3リッターディーゼルと3.5リッターガソリン(ともにV6ツインターボ)の2種。組み合わされるミッションはどちらも10ATとなる。
そして、走破性のキモとなる4WDシステムは、路面状況や走行状態によって前後のトルク配分を自動でコントロールするトルセンLSD付きトランスファー採用のフルタイム4WD。
駆動力やサスペンションなどを自動で統合制御して走行シーンに合わせた性能を引き出すマルチテレインセレクト、走りのテイストを好みに合わせて選択できるドライブモードセレクトなどを搭載し、悪路走破性とともに快適性や走りの質も高まった。
「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」として世界中で評価されているランクルは、SUV好きの永遠の憧れなのである。














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