2025年12月11日、日産はブラジルにおいて、ラテンアメリカ市場向けの新型コンパクトSUV「カイト(KAIT)」の発売を発表しました。日本で販売されている従来型「キックス(P15型)」の兄弟車という位置づけで内外装をリニューアルされた新型モデルであり、実用性と扱いやすさを重視し、現地のライフスタイルや使用環境を的確に捉えた、市場ニーズ先行型のリーズナブルなモデルです。
こうした「実用性重視」のクルマは、近年の日産国内ラインアップでは影を潜めつつあります。もしいま、日本市場にこの「カイト」のようなシンプルで実用本位のSUVが登場したとしたら、意外と支持を集める存在になるのではないでしょうか。
文:吉川賢一/写真:NISSAN
【画像ギャラリー】日本もこういうのがいいんじゃない!?? 日産がラテンアメリカで発表したコンパクトSUV「カイト」(17枚)画像ギャラリー従来型キックスの骨格に、新たなデザインを与えた「カイト」
日産新型「カイト」は、従来型キックス(P15型)のボディやパワートレインなど多くのパーツを流用した、Bセグメントに位置づけられるコンパクトSUVです。ボディサイズは全長約4300ミリ、全幅1760ミリ、ホイールベース2620ミリ、ラゲッジ容量は432リッターとされ、都市部でも扱いやすいボディサイズながら、レジャー用途にも対応できる実用性が確保されています。
エクステリアは、近年の日産SUVのデザインとはやや異なり、バンパー下部を強調したSUVらしいスタンスによって、新たな表情を獲得しました。よく見るとVモーショングリルの意匠も確認できますが、新デザインのLEDヘッドライトやLEDテールランプ、17インチホイールの採用により、全体として非常にスタイリッシュな仕上がりです。
インテリアは、従来型キックスとは随所に違いがみられます。液晶メーター用フードやインパネ、ドア内張りなど細部のデザインが見直されているほか、8〜9インチのマルチメディアディスプレイ(Apple CarPlay/Android Auto対応)をはじめ、全方位カメラや各種安全支援機能(自動ブレーキ、車線逸脱防止など)といった現代的な先進装備もひと通り装備。ラテンアメリカ市場で求められる装備水準は十分に満たしています。
フレックス燃料対応の1.6Lエンジンを採用 価格も競争力高い
パワートレインは従来型キックスと同じ1.6リッター直列4気筒エンジンにエクストロニックCVTを組み合わせた構成ですが、ガソリンのみを燃料とするキックスとは違い、エタノールを混合した廉価なフレックス燃料にも対応しているのが特徴。これによって燃料コストを抑えた運用が可能となっています。最高出力はガソリン使用時で110PS、最大トルクは146Nmを発揮します。
価格はエントリーモデルで約11万7990ブラジルレアル(約333万円)から。これは従来型キックス(P15型)の現地価格と同水準であり、現地ですでに販売が開始されている新型キックス(P16型)が16万6990ブラジルレアル(約471万円~)からであることを考えても、非常に競争力の高い設定といえます。ブラジルのレゼンデ工場で生産され、今後は南米を中心に20か国以上で販売される予定とされています。




















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