2025年11月、台湾の鴻海が小型MPVの「モデルA」を日本市場向けに投入するという発表があった。さらに将来的には、日本での車両生産も検討しているという。そうなると気になるのは、一度は破談となったあの会社との関係か!?
※本稿は2025年12月のものです
文:角田伸幸/写真:日産、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2026年1月26日号
日本でのEV生産も視野に! でもどこで?
三菱の豪州向け電気自動車を受注したことで注目される台湾の鴻海(正確には子会社のフォックストロン)に、新たな動きがあった。
毎年恒例の「テックデー」を2025年11月にも開催し、全長4.3mの小型MPV「モデルA」を日本市場向けに投入すると明かしたのだ。
モデルA自体は2024年10月に公開済みだが、今回は具体的に、「乗用」「タクシー」「商用バン」という3つのバリエーションを提案してみせた。前者2台のボディ構造は同じだが、商用バンについてはAピラー以降を立ち気味に再構成し、荷物の積載性や収納力を高めている。
驚くべきはそれだけではない。モデルAは設計段階から日本を意識し、日本のエンジニアが設計したとのこと。さらにモデルAの販売や保守のために日本に会社を設立し、将来は日本生産も検討していることをアナウンスしたのだ。
そもそも鴻海は、世界の有力企業と組んで強力なEVの開発基盤を築き、その上でEV販売を目指す企業(自動車メーカーとは限らない)から注文を受けてEVを生産・納品する受託製造会社だ。
顧客は世界各地に存在するわけだから、筆者はてっきり「生産は台湾で行って車両は輸出する」と思いこんでいたのだが、今回の日本でもクルマを作るというニュースはそれを覆す展開となる。鴻海は一時、日産の追浜工場を買収する有力候補だったが、その可能性に再び火が付いたと言えなくもない。
半導体受託製造のTSMCが熊本県に進出したのと同様に、鴻海も日本進出を狙っているのだろうか。遠からず、意外な「日本車メーカー」が誕生するのかもしれない?
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