2025年のジャパンモビリティショーでついにその姿が明らかになった日産 エルグランド。その初代は、それまでのワンボックス像を覆す走りと存在感で、高級ミニバンという新たな市場を切り開くほどの衝撃だった。
文:小鮒康一/画像:ベストカーWeb編集部、日産
【画像ギャラリー】え、4人乗りのエルグランドなんてあったのか! 新型エルグランドも目指せ王座奪還!! そしてたくさん見かけたラルゴはいまドコへ!?(17枚)画像ギャラリー新型もついに登場! ミニバン界の初代王者を振り返ろう!
今では他を寄せ付けないほどの人気車種となっているトヨタのアルファード/ヴェルファイアだが、そのジャンルを切り開いたのが1997年に登場した初代日産エルグランドであることは多くの人が知るところ。
高級ミニバンの元祖とも言われ、あのトヨタをもってしてもその牙城を崩すことができなかった初代エルグランド。結果的にその強さ故に徹底的に研究されてアルファードが生まれたという皮肉な結果もあるワケなのだが、果たして初代エルグランドは何がそんなにすごかったのだろうか?
それまでの多人数乗車が可能な車両といえば、基本的にはワンボックスカーが中心で、日産ではキャラバン/ホーミーがそのポジションを担っていた。
キャラバン/ホーミーそしてラルゴを経て……
一応、キャラバン/ホーミーにも乗用モデルの上級モデルとしてV6 3.0Lエンジンを搭載したグレードを用意していたが、あくまでベースは商用のワンボックスであり、いくら装備を豪華に仕立てたところでベース車の匂いを消しきるまでには至らなかった。
そしてエルグランド前夜の1993年には商用モデルも持たないラルゴが登場。こちらは専用の3ナンバーボディを持つ上級仕様のモデルとなっており、モデル途中で追加された「ハイウェイスター」は一時供給が間に合わないほどの人気ぶりを誇った。
ただ、このラルゴもベースとなっていたのはセレナ(C23型)であり、フロントシート下にエンジンを搭載するキャブオーバータイプであったため、乗り味は通常のフロントエンジン車に比べるとやや物足りないものだった。
【画像ギャラリー】え、4人乗りのエルグランドなんてあったのか! 新型エルグランドも目指せ王座奪還!! そしてたくさん見かけたラルゴはいまドコへ!?(17枚)画像ギャラリー商用モデルを持たない乗用特化のフロントエンジン車
そんななか登場した初代エルグランドは、乗用モデルとして専用設計された車両で、エンジンの搭載位置もフロント。そして高級車に多く採用されていた後輪駆動としたことで、多人数乗車が可能な車両でありながら、背の低いセダンに近しい優れたハンドリングを備えていた。
エクステリアも大型フロントグリルや4灯タイプのヘッドライト、当時の高級車に多く採用されていたツートンカラーもラインナップするなど、セダン型高級車に与えられる要素も持ち合わせていたのもユーザーに刺さったポイントだった。
また高級さだけでなく、ラルゴやセレナで好評を集めたハイウェイスターを追加したり、広い室内空間を生かして4座のリムジンとした「ロイヤルライン」を設定(当時のオーテックジャパン扱い)したりと、ユーザーの“あったらいいな”を的確に射抜いていたのも人気に拍車をかける要因であったことは間違いないだろう。
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