毎年恒例・期間限定の艶やかなヤツ!! チェコのクリスマスイルミネーション付きバスが煌びやかすぎる!!

毎年恒例・期間限定の艶やかなヤツ!! チェコのクリスマスイルミネーション付きバスが煌びやかすぎる!!

 年末の大きなイベントとして親しまれているクリスマス。本来、イエス・キリストの降臨(誕生)を祝い、感謝を捧げる宗教行事であるが、日本では今やごく一般的な年中行事の一つとして定着している。

文・写真:橋爪智之
構成:中山修一

■近年流行りだした車両の装飾

プラハ市のクリスマス装飾バス(連節車)。ラッピングとイルミネーションの組み合わせ
プラハ市のクリスマス装飾バス(連節車)。ラッピングとイルミネーションの組み合わせ

 そのクリスマスの楽しみの一つが、街中を華やかに彩るイルミネーションだ。クリスマスツリーと共に飾られるシンプルなものから、通り全体に電飾を取り付ける派手なものまで、各地が競い合うようにイルミネーションを飾り、それらを見て周るのも楽しい。

 キリスト教の本場ヨーロッパも、有名なクリスマスマーケットを筆頭に数多くのイルミネーションを見ることができるが、最近は公共交通機関にイルミネーションを取り付けて運行するのが流行っている。

 当初はトラムでスタートし、年々拡大していくと、ついには「どの都市のイルミネーションが一番きれいか」というコンテストが開催されるまでになり、イルミネーションは年々凝ったものへ進化してきている。

プラハ市のクリスマス装飾バス(3車体連節トロリーバス)。外装のラッピングはないが、窓に可愛いステッカーとダッシュボードには飾り付けが
プラハ市のクリスマス装飾バス(3車体連節トロリーバス)。外装のラッピングはないが、窓に可愛いステッカーとダッシュボードには飾り付けが

 その流れは、やがて一般鉄道へと飛び火し、機関車に特別なラッピングを施し、イルミネーションを取り付けた車両が現れた。そして鉄道業界からさらに飛び火して、今度は路線バスに装飾を取り付けられるようになった。

 こうした装飾の取り付けは、筆者が知らなかっただけで、国や地域によってはずっと以前からあったものかもしれない。

 LED電飾の普及と低価格化が普及を後押ししているのは間違いなく、加えてSNSによって広く世間に知られるようになったことも大きいのかもしれない。

■宗教に関係なく楽しむクリスマス

 筆者の地元チェコも、首都プラハを筆頭にいくつかの都市でイルミネーションをあしらった車両が運行された。

 実はチェコ共和国、世界で最も無宗教者の割合が高い国の一つとして知られ、全人口の68%が無宗教(もしくは無回答)となっており、キリスト教信者はわずか10%程度に過ぎない。

保存されている旧型バスにも車内にイルミネーションが取り付けられていた
保存されている旧型バスにも車内にイルミネーションが取り付けられていた

 かつての社会主義時代の影響からなのか、宗教に対して寛容で無頓着な国民性が特徴なのだ。よって、そんな国民がクリスマスを祝うというのも面白いものだが、ある意味で日本人と似たところがあり、純粋にクリスマスを一つのイベントとして楽しんでいるということなのだろう。

 プラハ交通局は最初、営業用と保守用のトラム車両各1編成にイルミネーションを取り付け、12月初旬から年末年始に掛けての約1か月間、市内を走り回ったが、運行本数は年々増加し、数年前には路線バスへの取り付けが始まった。

 そのバスも、当初は1台のみであったが、2025年12月は通常車両1台、連節車1台、3車体連節トロリーバス1台の計3台にまで拡大された。トロリーバスはプラハ空港へ向かう路線用なので、外国人の利用者も多かったはずだ。

■イルミネーションは安全に配慮

 それにしても、イルミネーションを光らせることは法律上問題ないのだろうか?

 とりあえず日本の法規を調べてみると、電飾の明るさや色(赤や白は不可)、点滅不可、光源を直接見せない、といった基準が満たされない場合は取り締まりの対象になるとのことだ。

 実際、他のドライバーに支障があるのは問題なので、こうした規制は当然と言える。チェコの場合はといえば、例えばトラムは車内外問わず電飾てんこ盛り。

バスと打って変わってド派手な電飾をこれでもかと取り付けたトラム。暗い夜道で驚くほど目立っていた
バスと打って変わってド派手な電飾をこれでもかと取り付けたトラム。暗い夜道で驚くほど目立っていた

 一部の車両は暴走族や走り屋の如く車体床下にまで電飾を取り付け、遠目にはパチンコ屋にしか見えないというほど、やれることはすべてやった……という気合の入れ具合だった。

 一方でバスについては、車体にラッピングは施してあったものの、電飾は車内のみ、もちろん電飾は点滅させずに常時点灯状態と、概ね日本の法規に準ずる装飾となっていた。

 唯一の例外として、光源の色については日本の基準ではNGであった白を使っており、ここだけが相違点であった。

 なおプラハ市交通局は、クリスマス時期に公式ホームページ上でイルミネーション付き車両のダイヤを公開していて、各車両がどの路線に走っているかを調べることができる。追い掛けて撮影をしたい人にとってはとてもありがたいサービスである。

【画像ギャラリー】プラハを彩ったクリスマスイルミネーションつきのバス(4枚)画像ギャラリー

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