2026年夏に登場予定のBYD ラッコ。日本の軽自動車を腹に乗せた石で粉砕するという意味ではないだろうが、BYDの命名へのこだわりが感じられる。ここでは、BYDの海棲哺乳類シリーズをはじめとした、海の生物に由来する自動車を取り上げる。
※本稿は2026年1月のものです
文:ベストカー編集部/写真:トヨタ、スズキ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2026年2月10日号
軽快さと親しみやすさはまさにイルカ……BYD ドルフィン
普段は群れで泳ぎ、高い知性を持つイルカは、軽快で無駄のない動きが特徴の海洋生物。BYDのドルフィンは、そんなイメージをデザインと機能に落とし込んだコンパクトEV。
外観は海を思わせる曲線基調のフォルムとクリーンな面構成が特徴で、内装も「オーシャンエステティクス」を掲げた明るく開放的な空間に仕上げられている。
e-プラットフォーム3.0を採用し、高効率な電動性能と扱いやすさを両立した走りも魅力のひとつ。先進運転支援システムや安全装備も充実し、日常使いでの安心感を高めている。
さらに、物理スイッチによるドライブモード切り替え時には、海を想起させる雫のようなサウンドが鳴る演出を採用。視覚だけでなく聴覚でも世界観を表現する点に、イルカの名を冠する理由が明確に表れている。日常に寄り添う親しみやすさと、先進EVとしての完成度を併せ持つ一台だ。
●イルカ……もはや説明不要の海棲哺乳類。肺で呼吸して活動する、陸の哺乳類と同じ特徴を持っている
海中をゆったりと泳ぐオニイトマキエイ……オペル マンタ
オニイトマキエイは、広い胸ビレを使って海中を優雅に泳ぐ世界最大級のエイ。オペルのマンタは、1970年に登場したスポーツクーペで、車名はオニイトマキエイの英名、「マンタレイ」に由来する。
低く構えたスタイリングと伸びやかなボディラインは、流麗さと安定感を重視したキャラクターを象徴。生物名がもたらすイメージを通じて、クルマの個性を際立たせたのだ。
●オニイトマキエイ……卵を体内で孵化させ「子」の状態で出産する卵胎生の生物として知られる。体長は約5~8mと非常に大きい個体も存在する
【画像ギャラリー】これはある意味海洋ドキュメンタリー!? 海洋生物の名に由来する古今東西のクルマたち(20枚)画像ギャラリー強力な毒針を隠し持つアカエイ……シボレー コルベット スティングレイ/スズキ ワゴンR スティングレー
アカエイは水底を滑るように泳ぎ、鋭い尾を持つ独特なシルエットが特徴的だ。そしてその名のとおり、鋭さとスピード感を体現したのが、1960年代に誕生した高性能スポーツカー、コルベット スティングレイである。V8エンジンによる強烈な加速性能は、まさに獲物に一瞬で迫るエイの動きを思わせる。
一方、ワゴンRスティングレーは「刺激」を意味するSTINGと、「光線」を意味するRAYを組み合わせて命名された。
シャープなフロントフェイスは、通常のワゴンRとは一線を画し、軽自動車でありながら存在感を主張する。由来こそ異なるものの、いずれも鋭さを名前と造形に落とし込み、明確なキャラクターを与えた点で共通している。
●アカエイ……おとなしい性格だが、尾に非常に危険な毒棘を持っている。体長は約60cm























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