【衝撃すぎ】巨大タイヤが水を掻くってマジ!? カナダ発の水陸両用ピックアップがオフロード好きが羨むワケ

【衝撃すぎ】巨大タイヤが水を掻くってマジ!? カナダ発の水陸両用ピックアップがオフロード好きが羨むワケ

 カナダ・オンタリオ州を拠点とするアルゴ社(Argo)が「サスクアッチ(Sasquatch) XTX」という車両を開発した。オンロード/オフロードはもちろん、雪原も湖面も泥沼も走ることができる水陸両用ピックアップトラックだという。ここではその異次元の性能を解説したい。

文:古賀貴司(自動車王国) 情報元:ARGO

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冗談ではなく、ホンキの水陸両用車

直径71インチという、規格外のタイヤ「XT328」を履くサスクアッチXTX。水中での推進力もこのタイヤが生み出すのだという。
直径71インチという、規格外のタイヤ「XT328」を履くサスクアッチXTX。水中での推進力もこのタイヤが生み出すのだという。

 「サスクアッチ(Sasquatch) XTX」を生み出したアルゴ社、実は60年以上にわたって極限の地を走り続けてきた知る人ぞ知る、カナダの雄である。

 アルゴ社の歴史は1962年に始まった。オンタリオ州キッチナーで「Ontario Drive & Gear Limited(ODG)」として創業し、動力伝達装置や各種ギア製造が主業務だった。

 1967年、自社開発の6輪水陸両用ATV(全地形対応車)に「アルゴ」の名を冠して市場に投入したことで、その運命は変わった。

 「アルゴ」はギリシャ神話のアルゴナウタイ(英雄たちが乗った伝説の船)に由来し、陸と水のどちらも制するという意志を込められていた。その後、アルゴはひたすらATVの進化を追い求めてきた。

 1971年には8輪モデルを追加し、市場最大の積載量を実現したことで話題になった。1993年には水冷エンジンを搭載した「コンクエスト」を投入し、従前の空冷エンジン時代に終止符を打った。

 2000年代以降も新技術の導入を続け、2019年には生産・販売の北米展開を強化するため、アメリカ・ミネソタ州スーフォールズにも拠点を構えている。そして2023年6月、満を持して登場したのがサスクアッチXTXだった。

4名乗車できて快適性もしっかり確保

 石油・ガス開発、林業、鉱山探査、電力インフラといった過酷な現場を想定した商用車として開発され、アルゴがこれまで培ってきたすべての技術を注ぎ込んだ集大成と言っていい。

 価格は約19万米ドル(約2850万円)からで、オプション次第では25万米ドル(約3750万円)を超えることもある。それでも「高い」と一笑に付せないのは、このクルマの能力が“本物”だからだ。

 サスクアッチXTXの最大の特徴は、直径71インチ(!?)という常軌を逸したサイズのタイヤ「XT328」だろう。

 このタイヤは特許申請中の独自トレッドパターンを持ち、水中では水を掻いてプロペラ代わりに推進力を生み出す。専用モーターや外付けのスクリューは不要で、タイヤそのものが水を“掻く”のだ。

 動力源はヒュンデ製1.8リッター3気筒ターボディーゼルエンジンで、最大トルクは200Nm。

 オートマチックトランスミッションを介して全輪を駆動し、陸上では最高時速40km、水上では時速6kmで推進する。

 緊急脱出用のルーフハッチを持つキャビンには4名が乗車でき、エアコン、Bluetoothオーディオ、12インチのインフォテインメントディスプレイを完備し、快適性は想像以上だと言われている。

独自のタイヤパターンで水上走行も可能。活躍しそうなシーンは多いため、採用希望者はかなりの数になる…かもしれない。
独自のタイヤパターンで水上走行も可能。活躍しそうなシーンは多いため、採用希望者はかなりの数になる…かもしれない。

世界から問い合わせが相次ぐ高性能ぶり

 アルゴ・テレイン・コントロールと呼ばれる駆動制御システムが秀逸で、タッチスクリーンのボタンひとつで走行モード(水上・泥・雪・林道)を選択すると4本のタイヤの空気圧が走行中でも自動調整される。

 さらに、停車位置で前後移動することなく180度回転する「ゼロターン」機能も備えており、狭い場所での方向転換も難なくこなす。

 カナダの国際災害救援団体「グローバルメディック」はすでにサスクアッチXTXを導入している。

 また、アルゴ社によるとヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランドをはじめ、世界各国からの問い合わせが相次いでいるという。

 気候変動の影響なのか、自然災害が増えているように感じる昨今、カナダ生まれの怪物を世界の舞台へと押し上げている。

 “ピックアップトラック”という形状もユニークで、オフロードマニアなら気になる一台ではないだろうか?

ピックアップトラックに拘る理由は定かではない。しかし一応荷室として使用することはできるようだ。
ピックアップトラックに拘る理由は定かではない。しかし一応荷室として使用することはできるようだ。
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