2026年1月の東京オートサロンで発表されたホンダ「HRC」。トヨタにとっての「GR」、日産にとっての「NISMO」となる、ホンダのスポーツブランドがついに登場する。ホンダとHRCの今後を、山本シンヤ氏が大胆に予測する!!
※本稿は2026年2月のものです
文:山本シンヤ/写真:ホンダ/予想CG:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2026年3月10日号
ホンダ「HRC」に期待すること
HRCはホンダのモータースポーツ活動を担う集団である。F1へのパワーユニット供給をはじめ、グローバルでレース活動を行うが、1月に開催された東京オートサロン2026で、その知見を量産モデルに展開することを発表。
ホンダのブースには数多くのコンセプトモデルが展示されていたが、その時点でわかったことは、スポーツ系モデルを中心にオンロードレース参戦の知見を投入した「スポーツライン」と、SUV系モデルを中心にオフロードレース参戦の知見を投入した「トレイルライン」の2本柱での展開など、大まかな概要のみだ。
そこでワークス系ブランドに明るい筆者が、期待を込めて分析していきたい。
HRCブランド展開の最大のメリットのひとつは、ホンダスポーツがブランド全体で統一されることだろう。
これまでホンダのスポーツモデルの称号は、タイプR以外はタイプS、ユーロR、アブソルート、ヌーベルバーグ、RSZ、RSなど各車でバラバラ……。開発者のこだわりはわかるが、ユーザーにとっては「では、何が違うの?」だった。
それがホンダスポーツ=HRCとなれば、個別ではなくブランドとしてのアピールも可能となる。このあたりはこのジャンルでは先輩となるGRやNISMOと同じ考えだろう。
ホンダは「幅広い車種ラインナップを展開、今後のスポーツモデル強化の柱として位置付ける」と語っているが、HRCをビジネスに活かせていなかった反省もあったのだろう。
個人的には、かつてホンダのスポーツモデルに乗っていたが、家庭環境の変化でミニバン/SUVに乗り換えたユーザーにとって、ホンダスポーツを忘れさせないための“最後の砦”にもなれると考える。そういう観点で見ていくと「スポーツライン」以上に「トレイルライン」が重要な存在になりそうだ。
筆者が気にしているのは、「HRCモデルを誰が開発するのか?」というところである。
コンプリートモデルとパーツ販売と多少違いはあるかもしれないが、シビックタイプR HRCコンセプトに関してベース車の開発責任者である柿沼秀樹氏の、
「エアロダイナミクスを軸に足回りやパワートレーンを含めた進化を目指して開発を進めている」との言葉から推測すると、組織の枠を超えた“オールホンダ”体制での開発なのか?
個人的には企画段階からHRCモデルを考慮した車両開発を期待したいところだ。
さらに、ベース車がどのジャンルのモデルであっても、HRCを名乗る以上は単なるドレスアップではなく、ノーマルに対して機能向上のカスタマイズはマストだろう。それこそがHRCブランドに対する価値・信頼の向上に直結するからだ。
そして、展開すると決めたからには「すぐにやめない」ことである。まだわからない部分も多いが、ホンダスポーツの復権に期待したい。
【画像ギャラリー】まずはどれが出る!? そしてラインナップの今後は!? 東京オートサロンに展示されたホンダ「HRC」コンセプト(16枚)画像ギャラリー



















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