2025年9月、東京都心のど真ん中で自動運転デモを披露した日産自動車。その挑戦がついに具体的な形となった。2026年後半から東京都内でロボタクシーの試験運行を開始すると発表したのだ。銀座の路上で編集部を圧倒したあの技術が、いよいよロボタクシーという実用の舞台に立つぞ!
文:ベストカーWeb編集部/写真:日産自動車
【画像ギャラリー】見かけたら手を振りたい日産ロボタクシーを見て!(33枚)画像ギャラリー2025年夏の衝撃が大きく前進!
2025年9月、東京都心の一般道で日産自動車が自動運転の実証実験を行った。日産アリアをベースとした開発試作車が舞台にしたのは、人やクルマ、自転車、タクシーが入り乱れる銀座周辺の交差点だ。その走りは熟練ドライバーそのもの。複雑な状況でも冷静に、滑らかに、的確に判断を下す姿に、ベストカーWebも思わず圧倒された。
あの衝撃から約半年。日産はウェイヴ、Uber(ウーバー)とともに、関係当局との協議を進め、2026年後半より東京でロボタクシーの試験運行の開始を目指すと発表した。銀座のデモはゴールではなく、ロボタクシーサービス実現へ向けた大きな一歩だったのだ。試験運行はセーフティドライバーが同乗する形からスタートし、長期的には拡張可能なロボタクシーサービスへの移行を目指す計画だ。
新型リーフベースの専用車が東京を走る! センサーてんこ盛りの外観に注目
今回の試験運行に使われるのは、電気自動車「新型リーフ」をベースに開発された専用プロトタイプ車両。ひと目でわかる変化は前後バンパーの大型化で、カメラやレーダーといったセンサー類を格納するためとみられる。ルーフにはLiDARをはじめとする各種センサーが鎮座し、ベース車に比べて車高も高くなっているようだ。
センサー構成は360度をカバーする高解像度カメラ、高性能な周辺および前方イメージングレーダー、AIドライバーのシーン認識や意思決定を補完する前方LiDARと充実の顔ぶれ。加えてデータの収集と検証、その他の開発用途にも対応するためのセンサーも搭載する。日産は今後、直感的な車内ディスプレイや乗員向けのコミュニケーションシステムなど、乗車体験を支える機能を含めてロボタクシー用途向けのさらなる改良を進めていく方針だ。
コンピューティングの基盤は、レベル4自動運転向けに設計されたNVIDIA DRIVE Hyperion 10に準拠したアーキテクチャを採用。NVIDIA DRIVE AGX Thor(トーア)プロセッサーを2個搭載し、高度なAIモデルのリアルタイム実行に必要な処理性能を確保しながら、自動車の安全基準にも対応する。システムはNVIDIA DriveOS上で動作し、機能安全とサイバーセキュリティのフレームワークであるNVIDIA Halosが支える構成だ。
ウェイヴ、Uber(ウーバー)、NVIDIAが結集 世界10都市以上を視野にウェイモ・テスラにも挑む
ロボタクシーの頭脳を担うのが、英国発のAI自動運転スタートアップ・ウェイヴが開発した「ウェイヴ AI Driver」だ。エンドツーエンドのエンボディドAIを活用した本システムは、HDマップに依存せず交通状況の変化を自ら学習し、自らの行動が周囲の道路利用者に与える影響を予測しながらリアルタイムで安全な判断を下す。
銀座のデモで編集部を唸らせたのも、まさにこの技術だ。2025年12月には日産とウェイヴが次世代プロパイロットへの搭載に向けた協業契約を締結しており、今回のロボタクシー計画はその延長線上にある。配車サービスのUber(ウーバー)が展開・運用面を担い、NVIDIAがコンピュートとセンサーの基盤を提供する布陣だ。
ウェイヴとUber(ウーバー)はロボタクシーの実証実験を世界10都市以上へ拡大する計画を進めており、東京はその重要な一拠点となる。グローバル展開を前提とした今回のプロトタイプ車両は、世界の多様な交通環境への対応も視野に入れている。
ロボタクシーの世界ではウェイモが先行し、テスラもサービス参入を虎視眈々と狙う。ウェイモは東京進出の準備も進めているとされ、2026年後半の都内ロボタクシー一番乗り争いも熱を帯びてきた。そんな強者ひしめく市場で、日産には「日本発の自動運転」として強烈な存在感を示してほしい!
【画像ギャラリー】見かけたら手を振りたい日産ロボタクシーを見て!(33枚)画像ギャラリー




































コメント
コメントの使い方