誕生した時代があまりにも早すぎて、早々と消えてしまったクルマたち。なかには発売がもう少し遅ければ、ヒット作になっていたかも? と惜しまれるクルマも多い。2026年、新車で売ったらバカ売れするかもしれない……、という不運なクルマたちを3台選んでみた。
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部
ホンダクロスロード:2007年2~2010年8月
ホンダは時折、使い勝手を重視した秀作といえるモデルを送り出すことがある。ただし、マーケットに受け入れられたかどうかは別の話で、あえていえば当たり外れの振れ幅の大きさがホンダの魅力の一部ともいえる。
たとえば、オデッセイ、CR-V、ステップワゴン、S-MX、ラグレイトといったヒット作を連ねたクリエイティブムーバーや初代フィットなどが、的中した例だ。
イメージを一新して2代目(初代はランドローバーディスカバリーのOEM車として名を変えて供給された)として登場したクロスロードも2007年2月の発売から、2010年8月に販売が終了となった短命なモデルだった。
発表当時は、CR-Vとステップワゴンの間を埋めるような役割を果たすべく開発されたようで、スクエアな外観を特徴とした。
CR-Vはちょうど同時期に3代目に移行する際に北米市場を意識してサイズアップしたために、クロスロードは国内市場を補う役割を与えられることになった。
3列7名乗車としたパッケージングは、全長4285×全幅1755×全高1670mmと、ほどよいボディサイズを備え、ステップワゴンのミニバンとしての使い勝手の良さとCR-Vのアウトドア志向を併せ持つことを狙っていたと想像できる。
ただし、良いとこ取りを狙った感は否めず、市場ではあまり評価されなかった。もしもクロスロードが、クロスオーバーSUVが乱立している今発売されていたら……。大ヒット中のハスラーや登場間近のタフトのようなキャラを持っているだけに、今、クロスロードを販売したら大ヒットしたかもしれない……。
ダイハツネイキッド:1999年11~2004年4月
いまや軽SUVの王者ジムニーを擁するスズキでさえ、ハスラーやスペーシアギアなどのカジュアルなクロスオーバーモデルを登場させているご時世のなか、今なら売れたかもしれないといえるのがダイハツのネイキッドだ。
誕生したのは1999年11月、販売終了は2004年4月と、登場時のインパクトの強さゆえか意外に短期間しか販売されなかったように感じられる。
角張ったボディデザイン、前後共通ドアパネルの交換(現行コペンにコンセプトが受け継がれている)など、斬新なアイデアを満載。
たとえば、安全性に配慮して採用されることがなかった、ドアヒンジを意図的に外側に露出させたのが特徴(これによってドアはほぼ直角に開くことを可能とした)。
合わせてタワーパーキングに入庫可能な1550mmの全高、3分割で交換可能な前後バンパーの採用など利便性にも配慮するなど道具感の演出は新しかった。
登場間近のタフトを見ると、デザイン性も含めてネイキッドが創りだしたコンセプトの一端が受け継がれているように思える。
改めてこのネイキッドが21年前に登場したとはいまさらながら驚く。現代に蘇らせ、ハスラーと対決させたかった……と思うのは私だけであろうか。





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