2026年春以降、中東情勢の緊迫化を背景に原油価格の変動が続き、日本のガソリン価格も不安定な状況が続いています。政府は価格高騰を抑えるため、3月から補助金制度を再開しましたが、その財源が夏前にも枯渇するのでは、との指摘も出てきており、ドライバーを取り巻く環境は依然として予断を許しません。
もしいま、この補助金が廃止されたらなかったら、4月末時点でのレギュラーガソリン全国平均(予測)は218.3円と、「220円」が目前に迫る状況。こうなると羨ましくなるのが、ガソリンを一切必要としないBEV(電気自動車)です。車両価格の高さや導入ハードルの多さから敬遠されがちなBEVですが、ガソリン価格がここまで高騰すれば、いよいよ「普及」の波はやってくるのでしょうか。
文:yuko/アイキャッチ画像:Adobe Stock_paulynn/写真:NISSAN、TOYOTA
【画像ギャラリー】ガソリンレギュラー220円ならBEVが普及する?? まだ無理?? いまBEVを買う人の理由と買わない人の事情(39枚)画像ギャラリーリッター220円なら、7年で車両コストの差が回収できる
もし補助金が打ち切られ、ガソリンが218.3円、つまり約220円に達した場合、ハイブリッド車とBEVとのコスト差はどれほどになるのでしょうか。ミドルサイズSUVクラスの日産「リーフ」とトヨタ「カローラクロス」(HEV)で試算してみましょう。
カローラクロスの燃料消費率(WLTCモード)は26.4km/L。一方のリーフの交流電力量消費率(WLTCモード)は118Wh/km=0.118kWh/kmです。ガソリン価格は1Lあたり220円、電気代は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が算出している目安単価31円/kWhとして、単純なエネルギーコストを計算すると、カローラクロスが約8.33円/kmで、リーフが約3.66円/km。走行エネルギー代だけでみると、リーフはカローラクロスより1kmあたり約4.67円安い計算となります。
仮に年間1万km走行した場合、燃料代はカローラクロスが約8万3000円、リーフが約3万7000円となり、差額は年間およそ4万7000円です。
では、この差で車両価格の差は回収できるのでしょうか。
カローラクロスの車両価格は276万円、リーフは438.9万円ですが、補助金129万円を考慮すると実質約309.9万円。両車の差額は約33.9万円です。この差額を年間の燃料代差で割ると、回収にかかる年数はおよそ7年。年間走行距離が5000kmであれば約14年、1万5000kmなら約5年という計算になります。
燃料代だけで短期間に元が取れるとはいえないものの、ガソリン価格が上昇すれば、BEVが選択肢として成立する場面は増えてくるといえます。
自宅充電できれば、BEVは魅力的な選択肢
BEVを日常の足として使うにあたって、最大のメリットは「自宅で充電できる」ということだと思います。自宅で充電ができれば、日常の移動において充電スポットに立ち寄る必要がなく、運用面で大きなメリット。走行コストにおいても、夜間の割安電力プランを活用するなど、ある程度エネルギー代を抑える工夫をすることもできます。
もちろん、静粛性や加速の滑らかさといった走行フィーリングも大きな魅力です。通勤や買い物がメインならば、移動範囲が読みやすいため、BEVのデメリットも感じにくいでしょう。また、不安定な中東情勢や為替に振り回される「ガソリン価格」というストレスからも解放されますよね。











































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