25℃を超える夏日が増えてきて、各地で30℃を超える季節外れの真夏日が記録されている。暑くなってくると、タイヤのパンクやバーストが急増する。そこで、タイヤのトラブルはどうやって起きるのか、予防策はあるのか? また1本パンクしたら4本とも交換しなければいけないのか、徹底解説!
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、Adobe Stock(トビラ写真=batuhan toker@Adobe Stock)
暑くなると高速道路ではタイヤトラブルが急増する
一般道路と高速道路での四輪・二輪合計のJAFの出動理由TOP3(2025年4月~2026年3月累計)は、1位が「バッテリー上がり」、2位が「タイヤのパンク」、3位が「落輪・落込」となっている。
これら3つが全体の約69%を占めており、ライトの消し忘れ等のドライバーのうっかりミス、メンテナンス不足などの人的要因が多い傾向にある。
四輪車のタイヤトラブルについては、一般道路と高速道路で大きな違いがある。一般道路におけるタイヤのトラブルが全体の約20%(44万2300件)なのに対し、高速道路では約40%(2万6895件)と一気に2倍以上になっていることがわかっている。
この傾向はゴールデンウィークも同じ。昨年のお盆期間の高速道路でも、バッテリートラブルが約7割を占める一方、タイヤ関連のトラブルも2割超と高い割合で発生しており、10件中2件以上がタイヤトラブルという結果だった。
つまり、暑くなってくると、高速道路ではタイヤトラブルが急増するのだ。ではなぜタイヤトラブルが急増するのか?
高速道路で長時間連続走行を行うと、空気圧不足のタイヤはたわみが増して発熱し、最悪の場合は破裂(バースト)につながる。
特に高速道路では「スタンディングウェーブ現象」が発生しやすく、トラブルリスクが一般道より高まる。このスタンディングウェーブ現象は、タイヤの空気圧が不足した状態で高速走行をすると、タイヤが波打つように変形する現象。高速走行時にタイヤの変形が元に戻る前に次の変形が起こるため、波状に変形してしまうのだ。
長距離移動が増え、通常よりも連続走行時間が長くなり、特に渋滞中は走行と停止を繰り返しながら低速で進むため、タイヤが冷却されにくく熱がこもりがちになります。これが内部構造へのダメージを蓄積し、突然のパンクやバーストにつながるためだ。
また、夏の旅行や帰省では荷物や乗員が増え、車両総重量が普段より重くなる傾向がある。積載量の増加はタイヤに大きな負担をかけ、摩耗や発熱をさらに促進。とくに高速走行中の重量負荷は、タイヤ側面(サイドウォール)に過大なストレスを与え、トラブルのリスクを押し上げるのだ。
このほか、タイヤのメンテナンス不足も原因のひとつ。夏場は空気圧が自然に上昇するため「空気圧チェックは不要」と思い込み、点検を怠るケースも少なくない。
しかし、実際は季節や走行条件で適正空気圧は変わるため、事前の調整が欠かせない。こうした複数の要因が重なり、夏の高速道路では一般道に比べてタイヤトラブルの割合が大幅に高くなるのだ。
■高速道路で起こりやすいタイヤトラブルの典型例
・タイヤのバースト(高速走行中の突然破裂)
・スローパンクチャー(徐々に空気が抜ける損傷)
・過積載によるサイドウォール破損
・ホイールナットの緩みからくる脱輪トラブル
・炎天下での長時間渋滞によるタイヤの極端な過熱
これらは予兆なく発生することも多く、事前対策が非常に重要になってくる。


コメント
コメントの使い方