エンスー的な軽自動車の楽しみ方を考える時、スライドドア装備の軽トールワゴンは難関となる。「カワイイ」「カッコイイ」にこだわった車種を柔らかいアタマで受け止めて、懐かしいレトロカルチャーの味付けを加えて昇華させるのだ!!
※本稿は2026年3月のものです
文:伊達軍曹/写真:ダイハツ、スズキ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2026年4月26日号
コレを乗りこなすためのキーワードは「ヒッピー」?
新型ムーヴの場合はまた別の話になるが、ムーヴ キャンバスとワゴンRスマイルは、両車の持ち味である「カワイイ!」という部分が最大の敵になる。
もちろんクルマが可愛いのはいいことなのだが、むさくるしいおっさんには、正直あまり似合わない。だが「ヒッピー感」というキーワードを用いれば、そこを解決できる可能性がある。
ダイハツ ムーヴ キャンバス&スズキ ワゴンR スマイル……女子的な可愛さではなく文化系キュート感を追求
軽トールワゴン級の全高にスライドドアを組み合わせたダイハツ ムーヴキャンバスおよびスズキ ワゴンRスマイルは、道具としてシブく使い倒すにはうってつけなパッケージングではある。しかし、両モデルともあまりにも可愛らしいデザインであるため、そこが男性エンスー的にはネックとなってしまう。
だが幸いなことに、というか何というか、両モデルは1960年代後半にラブ&ピースと自然回帰を掲げたアメリカのヒッピーたちが愛した「ワーゲンバス(フォルクスワーゲン タイプ2)」に似た雰囲気がある。
ワーゲンバスで自由気ままにアメリカ大陸を旅したヒッピーたちのイメージを、キャンバスおよびスマイルに取り入れれば、そこに現われるのは「女子的なカワイさ」ではなく、「カルチャーの香り漂う可愛さ」に変わるはず。思わず髪とヒゲを伸ばして旅に出たくなる、そんなクルマに仕上げてしまえばいいである。
その際には、ありがちな「ワーゲンバス的な顔面へのコンバージョン」などの大掛かりな改造をする必要はない。上写真の「ムーヴ キャンバス ビター+」を参考に、「旅するヒッピー感」をほんの少々加えればいい。それだけでちょうどいい感じになる。
ダイハツ ムーヴ……昭和っぽさを生かして街道レーサーを目指す?
こちらはなかなかの難敵だ。カッコいい感じのエクステリアデザインではあるのだが、やや「昭和的文脈のカッコよさ」に基づいたデザインであるため、今風のエンスー感は出しにくいのである。
それでもなんとかトライするとしたら、昭和感を逆手に取り、やりすぎない範囲で「街道レーサー(の足グルマ)感」を出すことか? ワタナベのホイールが似合うかもしれない。















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