ホンダWR-Vにはハイブリッドも4WDもない。いまどきのSUVとしてはかなり思い切った割り切りだが、それでも人気は上々。214万9400円からの価格、広い荷室、扱いやすい1.5Lガソリン。このシンプルさこそWR-Vの強さだ!
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】お手頃でわかりやすいクルマ、真のシンプル・イズ・ベストってWR-Vでは!? ちょっと顔の違う海外仕様もカッコいいぞ!(24枚)画像ギャラリーハイブリッドなしでも安さと広さのインパクトが強い
WR-Vのパワートレーンは潔い。全車1.5Lガソリン+CVT、駆動方式はFFのみ。ハイブリッドも4WDも用意しない。スペックだけ見れば「えっ、今どきそれで大丈夫?」と思うかもしれないが、WR-Vはそこを逆手に取っている。
まず価格が強い。Xは214万9400円、Zは239万8000円、Z+でも254万9800円だ。ハイブリッドSUVが300万円台に乗ることも珍しくないなか、200万円台前半から狙えるSUVというだけで存在感はかなり大きい。しかもHonda SENSINGやHonda CONNECTは全タイプ標準装備。安いから安全装備が物足りない、という感じではない。
燃費はWLTCモードでXが16.4km/L、ZとZ+が16.2km/L。ハイブリッド勢と比べれば数字で負けるのは確かだ。ただし車両価格の安さを考えると、燃費差だけでWR-Vが不利とは言い切れない。年間走行距離がそこまで多くないユーザーなら、購入時の安さのほうが効くケースも多い。
さらにWR-Vは実用性が濃い。全長4325mm、全幅1790mm、全高1650mmのボディに、5名乗車時458Lの荷室を確保する。最低地上高も195mmあり、SUVらしい見晴らしと段差への強さもある。つまり、ハイブリッドの燃費より「安くて広くてSUVらしい」ことを重視する人に刺さるのだ。
シンプルな1.5Lガソリンだからこそのわかりやすさ
WR-Vの1.5L i-VTECエンジンは、派手な速さを売りにするタイプではない。だが街乗りや週末ドライブでは扱いやすく、アクセル操作に対する反応も自然だ。複雑な電動システムの存在感ではなく、ガソリン車らしい素直さで走る。ここがWR-Vのキャラに合っている。
もうひとつ大きいのは、グレード選びがわかりやすいことだ。とにかく安くSUVに乗るならX、見た目と装備のバランスならZ、外観の満足度まで欲しいならZ+。パワートレーンで悩む必要がなく、予算と装備だけで選べる。これは販売店で商談する時にもラクだし、買う側にとっても迷いが少ない。
もちろん弱点もある。雪国ユーザーには4WDなしが痛いし、燃費最優先ならハイブリッドSUVに分がある。静粛性や上質感まで求めるなら、ヴェゼルやカローラクロスを見たくなる人もいるだろう。
それでもWR-Vが売れる理由は明快だ。クルマに必要なものを詰め込みすぎず、価格、広さ、SUVらしさを太く残したからだ。ハイブリッドなしは弱点ではなく、WR-Vの価格を成立させるための割り切り。燃費で勝つSUVではない。だが「この値段でこの広さならアリ!」と思わせる説得力は、かなり強い。
【画像ギャラリー】お手頃でわかりやすいクルマ、真のシンプル・イズ・ベストってWR-Vでは!? ちょっと顔の違う海外仕様もカッコいいぞ!(24枚)画像ギャラリー




























コメント
コメントの使い方