「トヨタのBEVって、こんなに良くなったの!?」と思わず驚かされた。2026年に登場した「bZ4Xツーリング」は、航続距離最大734kmを実現し、荷室もクラストップの619Lを確保。さらに駆動系や足まわりまで大幅に進化し、走りの質感は“別モノ級”だ。中国勢が存在感を増すBEV市場で、いよいよトヨタの本領発揮となるか!?
※本稿は2026年6月のものです
文:国沢光宏/写真:佐藤正勝
初出:『ベストカー』2026年7月10日号
トヨタBEVの進化が凄まじい!
●トヨタ bZ4Xツーリングのポイント
・アウトドアテイストが強調されたエクステリアデザインを採用
・bZ4Xよりリアオーバーハングを140mm延長しクラストップの広い荷室容量(619L)を実現
・走りの強化のため高出力化
・一充電航続距離は627~734km
いやいや驚きました!
トヨタ初の量産電気自動車であるbZ4Xというモデル、世界で競合する電気自動車たちと比べたら少しばかり時代遅れだった。したがって外観がほとんど変わらなかったbZ4Xのマイナーチェンジも、あまり期待しておらず。
その流れから、兄弟車であるツーリングへの興味は湧かなかった。期待せず走り出した、と思ってほしい。ところが、でございます。
今までのbZ4Xと違うクルマになっているじゃありませんか! そもそも駆動系の上質感&スムーズさが圧倒的に違う。極端なことを言えば、従来型って一世代前の電気自動車だった。駆動系の精度イマイチ。モーター制御も古い。
一方、改良型bZ4Xのハードを使うbZ4Xツーリングといえば、駆動系や制御など電気自動車の基本骨格が全面的に刷新されている。なにより素直にクルマが動く。
後で聞いたのだけれど、外観こそ変わらないものの、駆動系に使われているギアやインバーターなど新開発だという。だったら外観も変えればよかったのに、と思った次第。
同時に足回りも改良された。騒音や振動レベルがググッとよくなっている。電気自動車の静かさや滑らかさがレベルアップ。平均的な乗り心地だったbZ4Xからすれば2クラスくらい上等のクルマに乗っている感じ。
国産BEVがやっと海外勢と戦えるようになった!!
航続距離もWLTCでFWDは734km。試乗した4WDで690kmだから必要にして充分なスペック。実航続距離だと550km/500kmといったイメージ。
これだけ走ってくれれば外出先で急速充電する必要なく、何のストレスもない。それでいて価格はFWDなら575万円。今年は補助金が130万円出るため実質445万円。同じクラスのハイブリッド車と同レベルになった。
現行モデルは高価な三元系リチウム電池を使う。補助金なしだと価格で中国勢と勝負できないけれど、2年くらいすればトヨタも安価で長寿命のLFP(リン酸鉄リチウム電池)を使うようになる。
そうなれば走りの質感でも価格でも中国勢と真正面から戦える。日本の電気自動車は中国車に勝てないかと諦めていたが、bZ4Xツーリングに乗って「日本頑張れ!」と明るい気持ちになりましたね。
ネガティブな点は三つだけ。
(1)ブレーキ踏んで停止直前に回生制動から油圧制動に切り替わるのだけれど、もう少し自然になったらベスト。
(2)高速走行時のステアリングフィールが最新のトヨタ車に届いていない。
(3)インテリアはもう少しキラキラさせてほしい。
となる。
いずれも決定的な問題じゃないです。そうそう。東京都だと補助金が別個に最大90万円出る。355万円なら激しく魅力的だ。
【画像ギャラリー】アウトドア感かなり増したなぁ!! 新型「bZ4Xツーリング」のタフなスタイルを一挙に(16枚)画像ギャラリー


















コメント
コメントの使い方