自動車評論家の国沢光宏さんのミライースが全日本ラリー第7戦福島伊達に参戦。濡れた路面に悩まされながらも、ギャラリーステージではヤリスを凌ぐ速さを見せるなど大暴れ。ミライースターボのポテンシャルの高さを見せつけた!
文:国沢 光宏/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】ミライースで本格ラリー沼へようこそ!! キットカーは全日本レベルまで化けるぞ!!(8枚)画像ギャラリー■ほぼノーマルのミライースDSRが全日本ラリー初参戦
ミライースの全日本ラリーチャレンジは夏の北海道グラベル(未舗装路)2連戦をスキップ。未舗装路用サスペンションがないためであります。迎えた第7戦福島伊達戦でのニュースといえば、ミライースがもう1台走ること。
100台限定販売され、納車開始となっているターボ&マニュアルのミライースDSR(以下キットカー)の実力をチェックするのが目的だという。本来なら地区戦レベルのSS距離と速度域を想定して開発したミライースDSRながら、全日本でどのくらい走るか試してみるという。
私の黒イースとの違いは、1)5万円ほどでボルトオンできるタワーバーなどのボディ補強キットなし 2)ブレーキがほぼノーマルでパッドのみ変更 3)ターボ用の標準ECU(最高出力は64馬力で私のクルマはパワーバンドが2500回転しかないものの80馬力) 4)やや硬めの味付けとなるDGRセレクトのサスペンション 5)標準のVSCを装着といったあたり。後述するけれど、今回2台のタイム差が大きかったことで私のイースが特殊なのかと思った人も多かったようだ。
決定的なタイム差の原因になっているのはVSCである。スポーツ走行用じゃないため、ウェット路だと介入しまくってしまう。キットカーを走らせた相原泰祐さんに聞いてみたら、登りのコーナーでパワーを絞られるのが厳しかったという。コーナーでのスタビリティを大幅に向上させられるボディ補強キット付けてVSCをカットすれば、黒イースと1kmあたり2秒程度の差で収まると思う(80馬力ECUはパワーバンド狭くて推奨しない)。
もっと言えばキットカーはロールケージも4人乗り仕様になっており、速度レンジからすれば地区戦レベル向き。ボディを補強してサスペンションを好みに交換し、VSCをカットするだけで十分楽しめると思う。全日本に出場するとすれば費用だってかさむ。ラリーを始めるのならエントリー費も少なくて済む地区戦を推奨しておきます。以上、福島伊達戦で少なからぬ人から2台のタイム差について聞かれたので紹介しておく。
■WRCを誘致するという噂のあるターマック路面はどんなものか?
さて、以前の全日本ラリー福島戦はグラベルだったが、ターマック(舗装路)として復活した。現在愛知と岐阜で開催されているWRCながら、交通渋滞に代表される地域の関係で拡大が難しくなっている。宮城をベースとし、福島や岩手県で開催すれば地域興しにもなる。WRC開催すると日本だけでなく世界からスペクテーター(観客)がやってくる。宮城を中心に20万人くらいが1週間近く滞在&回遊すれば経済効果だって大きい。トヨタにとっても東北には重要な生産拠点があります。
実際、走ってみてわかったのだけれど、リエゾンがスムース。交通量が少なく、道も良い。高速道路の無料区間などを使っており、長い移動が容易だった。なにより素晴らしいのは地元のホスピタリティ。SSのある山間部に行くと、皆さん家族で手を振って応援してくれる。初開催でここまでウエルカムな雰囲気を感じるラリーは珍しい。地元が手応えを感じてくれる運営を今後考えれば、WRC開催だって十分可能だと思う。
ということでラリーです。私が全日本ラリーに出ていることで、自動的に部品の寿命チェックになる。全日本ラリーのSS距離は80km程度。今まで8戦+Gazooラリーチャレンジも出ているため、700kmくらいを全開で走っている。摩耗などのため交換した部品といえばブレーキパッドが400km時。そして今回1日目のSSが始まってすぐLSDが終わりました。LSDの推奨オーバーホールサイクル、SS距離で600kmですね。
地区戦だと1戦30kmとして年間5回出場すると150km。4シーズン持つということになる。思い切り攻めなければさらに持つ。以前も紹介した通り、ADVANのNEOVAなら4本で確実に150km持つ。地区戦だと1セットで5戦。アーム類やホイールベアリング、ステアリング関係も毎戦チェックしているけれど問題なし。ぶつけなければ本当にお金がかからないラリーカーだと思う。いや、ぶつかっても中古なら交換部品だって安い。
ちなみに今回からアルミホイールとタイヤを新調し、レイズのTE37 SONICと引き続きADVAN NEOVA AD09を組み合わせた。なかなかいいマッチングとチームからの評判がいい。またオイル類もSPKの協力で交換。リフレッシュして、ウェットで滑りやすい路面に立ち向かった。













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