別記事にて、初代ホンダ NSXのレストアサービス、「ホンダヘリテージワークス」についてお伝えしたが、「ヘリテージ事業」に熱心に取り組むメーカーはホンダだけではない。ここでは国産メーカー各社のヘリテージ事業についてご紹介する。
※本稿は2026年6月のものです
文:ベストカー編集部 鈴村朋己/写真:ホンダ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2026年7月26日号
ヘリテージ活動は欠かせない文化
別記事にてご紹介した「ホンダヘリテージワークス」の熱い取り組みに胸を震わせた読者の方も多いだろう。だが、名車とオーナーの想いに寄り添うメーカーは、ホンダだけではない。
トヨタ、日産、マツダ、そしてスバル。日本を代表する自動車メーカーたちが今、かつてない熱量でヘリテージ事業へと舵を切っている。
彼らが紡ぐ活動は、もはや単なる「部品の再生産」という枠組みを超え、日本の自動車文化を未来へ繋ぐために欠かせない、極めて重要なエッセンスだ。
目先の利益や数字を追うのではない。自社のクルマを愛し続けるオーナーの眼差しに、全力で応えたい。
愚直な姿勢には、愛情という言葉だけでは言い表せない、絆が息づいている。
GRヘリテージパーツ(トヨタ)
トヨタが展開する「GRヘリテージパーツ」は、「思い出の詰まった愛車に乗り続けたい」というオーナーの熱い想いに応えるパーツ復刻プロジェクトだ。
対象はスープラやAE86といったネオクラシックスポーツにとどまらない。ランドクルーザー40といったクロカンから、日本が世界に誇る超希少車トヨタ 2000GTの部品まで網羅する。
仕入先との熱意ある協力体制のもと、廃版パーツを純正品質で次々と蘇らせ、歴史的名車の生命線を繋ぎ止めている。
NISMOヘリテージパーツ(日産)
日産・ニスモが展開するヘリテージ活動の主軸は、絶大な人気を誇る第2世代スカイラインGT-Rの部品復刻だ。
また、単なる純正部品の再生産にとどまらず、L型6気筒エンジンをDOHC化するシリンダーヘッド変換キットなど、マニア興奮の尖ったアイテムも送り出している。
さらに、 R32の部品復刻で製造上の多大な苦労を経験した教訓を活かして、モデルライフの長い現行R35 GT-Rのバージョンアップパーツも、すでに開発・販売。先手を打つ姿勢が光る。
クラシック マツダ(マツダ)
マツダの「クラシックマツダ」は、ファンの熱烈な愛にメーカーが真正面から応えた、まさに絆を紡ぐプロジェクトである。
象徴的なロータリースポーツであるRX-7(FC型・FD型)においては、維持に不可欠な純正部品をサプライヤーと協力して復刻・供給。
さらに、初代NAロードスターにいたっては、豊富な復刻パーツの販売だけでなく、車両を預かって新車同様に仕立て直す「レストアサービス」まで展開している。愛車文化を守る執念の結晶だ。






















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