2026年2月に出た改良型の三菱トライトンは、ヤマハ発動機製「パフォーマンスダンパー」を採用した。商品改良では足まわりもまとめて見直し、乗り心地とハンドリングも磨きがかかったというが、ピックアップトラックに、パフォーマンスダンパーの効果ってどんなふうに現れるのよ?
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、ヤマハ
【画像ギャラリー】さすがはヤマハのパフォーマンスダンパー!! 2026年型トライトンの迫力走行ショットをご覧アレ!(10枚)画像ギャラリー足のダンパーではなくフレームの揺れを抑える!
名前から高性能ショックアブソーバーを想像するが、パフォーマンスダンパーは足まわりの部品ではない。走行中に生じる車体のごく小さな変形や振動を吸収する制振装置だ。
ヤマハ発動機によれば、その原理は鳴っているベルに手を添えて振動を静めるイメージに近い。棒状の部品に組み込まれたダンパーが、車体のわずかな動きを熱へ変換して減衰させる。単純に剛性を高める補強バーとは異なり、しなりを残しながら余計な揺らぎを整えるのがミソだ。
2026年型トライトンでは、これをラダーフレームの前後に装着。段差を越えた後の上下動や、2.4Lディーゼルエンジンから伝わる微振動を抑える専用チューニングが施された。同様の装置はXCRスプリントカップラリー参戦車にも採用され、ドライバーからハンドリングがよりシャープになったとの評価を得ている。
“トラック感”は残しながら揺れの収まりを改善
今回の改良はパフォーマンスダンパーを付けただけではない。フロントサスペンションと、ラダーフレームにボディを載せる接合部のボディマウントも再設定。さらに前後ショックアブソーバーの応答性を高め、振動の伝わり方から段差を越えた後の収まりまで、まとめて手が入った。
期待できるのは、路面の継ぎ目を通過した後に残るブルブル感の減少や、大きな車体がワンテンポ遅れて揺れる感覚の改善だ。ステアリング操作に対する車体の反応も明確になり、高速道路での車線変更や曲がりくねった道では巨体を扱いやすく感じられるはずだ。
ただし、荷物を運ぶピックアップの基本設計まで変わったわけではない。乗用SUVのような柔らかさを狙った改良ではなく、トライトンらしいタフさを保ったまま、角の立つ振動と揺れの尾を短くしたと考えるのが正解だろう。
551万8700円の2026年型は、見た目以上に“乗り味”へ費用を投じたモデルだ。派手さはないが、毎日の通勤や長距離移動でジワジワ効く改良。ヤマハ製ダンパーは、トライトンをトラックから高級SUVへ変える魔法ではない。しかし、トラックだから仕方ないと諦めていた粗さを、かなり上手に丸める一手なのだ。
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